YuHiのブログ

危険な実物を送ってもらう必要はない 怖いウイルス

Reverse genetics のお話。
いつものように、ざくっと訳します。


MIT Technology Review
『生物系科学者たちは、今中国のコロナウイルスのDNA配列からウイルス粒子を再生産する事に大忙し。』
by Antonio Regalado      Feb 15, 2020

致死性の高いウイルスを合成することは、治療法の開発に役立つかもしれない。
しかし、ゼロからウイルスを作り出すことのリスクは?

新型コロナウイルスが中国で発生してから、
各国の関係研究者が今必死で行っていること。

それはデータベースからSARS-CoV-2のシークエンス(注:データそのものはテキストファイル)をダウンロードし

オンラインでDNA合成会社に注文して短い断片のDNAを合成し

ラボでそれらをつなぎ合わせ本体の長さ(30kb)にし

それを培養細胞に取り込ませ

目的のウイルス粒子をラボで作りだすこと。

こんな風にメールで注文したDNAから、恐ろしいウイルスの実物を作りだすことができることが証明されたのは20年前のこと。

今の時代、ウイルスそのものをラボから運び出したり、送ってもらう必要なない。

こうして作ったウイルス再生産系用DNAは、
何度でもラボでウイルスを作り出すために使える。

DNAを部分的に欠損させたり
追加したりして、
新たに作り出したウイルスを実験動物に感染させたり(注1)

DNAを改変してはウイルスに再生産し
ウイルスの構成タンパク質の機能を確認したり
薬の効果を確認したりワクチンの研究に利用することができる。

ラボで好きなだけウイルスを生み出すことができることに
危険は無いのか。

恐ろしい病原菌やウイルスの遺伝子情報のうち
合成禁止になっているDNA配列はある。

DNA合成会社が5年前に結束し、危険な遺伝子配列の注文は受け付けないことにした。
致死性の高い情報をコードしている遺伝子を ”select agents"とし、
特別に権限を得ているラボしかそのDNAを合成できない。

カリフォルニアのあるDNA合成会社は、
すでに8企業からSARS-CoV-2 の部分cDNAの合成依頼を受けており、
政府に問い合わせてからその90%を受諾した。

「おそらく、これらの会社は至急ワクチンを作りたいのだろう。」

しかし、ラボでDNA配列からウイルスを作り出すことができる事実は、
人々に恐怖を与える。

そこから様々な憶測や陰謀論が生じる。

そんな実験を行ってきたノースカロライナ大学の
コロナウイルス専門家 Ralph Baric博士は言う。

「ラボでウイルスを作り出すことはそんなにこわいことじゃないよ。
特に実際そのウイルスが世間で流行っている時はね。」(注2)

「そんなことを心配するより、早く抗ウイルス薬やワクチンを開発する方が重要だよ。」



いや、こわいのはウイルスじゃなくてむしろおまえだろ。 
みたいな。

もう、人工も人造も野生株もないじゃないですか、こうなったら。

(注1:あんまり陰謀論には行きたくないけど、仮にこんなウイルスを感染させたマウスがラボから逃亡して野生動物に食べられて感染したら、次にその野生動物から分離された時はりっぱな野生動物由来ウイルスになってしまう訳だ。)

っていうか、ネズミ食べてるわ。
『・・・営利販売用や自家消費用にネズミを含む動物を飼育する人々の姿を日常的に伝えている。』

(注2:仮にラボで作ったウイルスが漏出したとしても、もうすでに実社会で人間に感染して増殖している物だから、たいしたことではないよ、と言いたいのか。)



バランスの良い食事
日光浴
よく寝る

などして
あえて言う、
「免疫力」を高めておこうっと。

くわばらくわばら。



最新の画像もっと見る

最近の「新型コロナウイルス」カテゴリーもっと見る