あぁ…憧れの家

海外にはうっとりするような家があります。憧れの家について書いています。

パリジャンの家づくり

2013年11月09日 | 家づくり
日本人とフランス人の家づくりで最も大きな差は「空間の考え方」にあります。
日本人は間取りを考える時まずは四角い空間を沢山組み合わせて家を作ります。
畳の文化が影響しているという専門家もいますが、やはり部屋は四角であるのが普通です。
ですから家そのものも(外観も・内装も)「長方形である」という概念があるのが日本の住まい。
対してフランスの住まいは多角を利用して空間を作るのが当たり前というように根本的な空間把握の差があるのです。

日本で海外のインテリア雑誌のような住宅を作りたいと思ったときにまずネックになるのは天井の高さです。
基本的には1間(およそ180cm)がベースになっている住宅づくりが基本なので、どうしても戸建でもマンションでもあまり天井が高い空間を作ることができません。
その上で四角い間取りの組み合わせで出来ている住宅である以上、どうしてもイメージしていたものとは違った印象になることもしばしばでしょう。

フランス人の家づくりは多角を利用する、と前述したとおり一般的なフランスの住宅ではリビングや居室など、あらゆるところに凹凸やアーチ状になった空間が見受けられます。
例えば四角い部屋よりも、一部分がアーチ状になっている住宅の方が空間をより広く見せる効果があります。
角を感じないことで、視野を拡張するのがねらいです。これはフランス人が長年培ってきた限られた空間の中での家づくりの工夫の一つです。
アーチ状の出窓を取り付けている住宅も非常に多いですよね。

日本で海外のインテリアを参考にした間取りを工夫したいと思う方は、まずは四角い部屋という日本ならではの概念を捨ててみてはいがでしょうか?
素敵な家づくりのヒントになるかもしれませんよ。