主婦&薬剤師ゆうこの ワガママにっき

主婦&薬剤師のふたつの顔を持つ
変なおばちゃんの日常を気の向くままに綴ります。 

歳をとるということは情けないものなのか?

2024年03月10日 16時11分49秒 | できごと
ゆうこは還暦から4年近くの年月の流れにため息をつくことが増え…。

「終活適齢期」と雑誌に盛んに取り上げられるけど、

過去を捨てるとか、生きてるうちに断捨離をとか、終(つい)の棲家を探しましょうとか言われてもねえ。

両親がこの世を去り遺品の整理とか事務処理とかやってみたけれど、

めんどくさくなって結局ほとんど捨てた。

着物はそのままタンスの中だけど、旦那くん曰く「もともと壁だったんだと思えば?」と。

「遺品整理屋」に頼む方法もあるけれど、家ももらったので時間をみつけてはクリーンセンターに持ち込んだり大型ゴミの業者さんにお願いしたり。

実家が遠いと旅費も時間も莫大にかかるんだけど、

旅費はかからなかったがゴミ処理に予想外のお金を要した。
テレビ番組でトラック数台分と言ってたけど、大袈裟でもなんでもなく、いらなくなった家具とか飾り物とか車とか…。

父は趣味が畑と読書だったので趣味のものの処分には困らなかったが、母はパッチワークとか刺繍とか手作りが趣味で公民館の文化祭のたびに大物を作成していたので個展を開催できるほどの作品が。

友人の父親は竹細工が趣味で押し入れからワンサカ竹作品が出てきたと言ってた。
「魂が込められてるみたいで捨てられないんだよー。」と困り顔。

手作り作品は母そのもののようで捨てられない。ならばいっそのこと使えばいいのでは?と、思ってみたもののパッチワークの手さげとかを持つにはまだ年齢が達していない。

やっぱ体力があるうちに要らないものは捨てておかないとこどたちがかわいそうかな。

断捨離を始めてみたものの、ひとつひとつの道具や品物に思い出がしみついていて、涙が溢れて片付かない。

「あの頃はまだ我が家も平和だったのに。」とか、

「あんなことさえなければ…。」とか、

心がえぐられる。

幼稚園の入園式、卒園式と小学校の入学式以外に入学式とか卒業式とかで我が子の晴れ姿を見たことがない。

中学校の制服もカバンも道具も泣き叫びながら捨てた。

生きてていいことなんてないと思っていたけど、自分が崩れたらこどもたちも崩れてしまう。
自分自身を奮い立たせ、孤独な闘いを続けてきた。

そんな最中に父が死に母がおかしくなりブレイン君からの執拗な攻撃。

自殺ってね、勇気がいるんだよ。
誰にも迷惑かけずに死ぬのって難しいんだ。

具体的に何度も何度も検討してみたけれど、車とか列車とかに飛び込んだら運転手さんに迷惑かけちゃうし。

今月は「自殺防止月間」。
どうしたら自殺を防げるか、じゃなくて、なんで死にたくなったのかを考えてほしい。

真面目でおとなしい人ほど損をする世の中。
学校って異常な世界。
職場にはびこる人間関係の渦。

積極的が好まれるけど、
人の迷惑省みないから突き進めるんじゃないのかな。

就活で自己主張得意な人が採用されるけど、会社が求めるのは没個性的で会社の方針に逆らわない人。

矛盾だらけの世の中。

「推し活」とか「癒し」とかが流行るってことはみんな疲れてるんじゃないのかな。

身体の疲れは寝ればとれるけど、精神的な疲れは寝ても取れない。

傷は直るかもしれないけど心の傷は一生直らないどころか開いていくこともある。

無理して思い出を捨てる必要はないのではと思いながら、捨ててしまわないと前に進めないのではと思う自分がいる。

令和になったんだから、と思いながら昭和を引きずるかのごとく。

ふと、「今日が人生最期の日だと思って生きなさい」という母にプレゼントした本のことを思い出した。

認知症の母は変なときもあるけれど、まともなときも結構あった。
家にいたときはいさかいが絶えなかったが、グループホームで手厚い介護を受けてからは穏やかなときが増えていった。

母はその本をとても気に入っていて…。

家族にも距離を置くことが必要なときがある。
年を取るということは誰かの手を借りないと生きていけないということで、こどもを頼りすぎるとこどもの人生を変えてしまうってこともある。

「不老不死」医療が発達して寿命は飛躍的に伸びたけど、様々な問題が明らかになってゆく。

介護する側の年齢から介護される側の年齢になってしまった。
仕事を引退しすっきりした部屋で過ごすのは悪くはないけれど、

思い出の品を見ながら楽しかった時代にタイムスリップするのってほっこりするかもしれない。
その頃には物忘れがひどくなってて辛かったこととか嫌だったこととか忘れてるかもしれないからね。

FODとかプライムビデオとかで昔のドラマやアニメを見る余裕ができた。

「波瀾万丈の人生だけど晩年は穏やかに過ごせるでしょう。」高校時代の文化祭で占ってもらったらそう言われた。

晩年か。

あと何年生きられるのか?
ついつい考えてしまう。

ここのところ同年代の有名人が次々とこの世を去ってる。

先のことを考えると鬼が笑うというけれど…。先がわからないからいいのかもしれない。







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