他人を罵倒したり、人の悪口を言うのは簡単だけど、
ほめる事ってできそうでできない。
「ほめて育てよ。」と育児書には書いてあるけれど、
日々の生活に追われていたら心に余裕などあるはずなどなくて。
専業主婦は「お暇」だと勘違いされるけど、
「家事」はエンドレステープのように次々と。
仕事をしていてもいなくても「主婦(夫)」は忙しい。
目をつぶれば楽なんだけど、
目についてしまうんだ。いろいろなことが。
朝起きてから夜寝るまでやらなければいけないことに優先順位をつけ、自分なりにタイムテーブルを設定して着々と任務をこなしていく。
が、しかし、子供がいるとそうはいかない。
大きな子供(←旦那君)も台所をうろついたり話しかけてきたりするので集中できない。
「黙っているときも頭の中でいろいろ考えながら作業してるんだから話しかけないでね。」とゆうこ。
「え?ボクは何も考えてないけど。」と旦那君。
たわいないやり取りなんだけど、
イライラしてしまい作業が進まない。
「ねえ、出かけないの?」つい、聞いてしまう。
旦那君はアウトドア派なんだけど、最近は家でゴロゴロしてることが増えた。
以前はムカつくほど九州の母親に会いに出かけたのに、面会しても反応がほとんどなく、胃に穴をあけられて口からはほとんど食べられない変わり果てた姿を見るのが辛いのかもしれない。
嫌いな母親でさえ変わり果てていく姿とか、ボケていく姿を見ると精神削られる感じだったから、大好きな母親の変わり果てていく姿を見るのは衝撃的なんだと思う。
仕事は相変わらずブラックで、土日もほとんど仕事。朝早くから出勤して夜遅くに帰ってくる。
一昔前なら60歳で定年を迎え、年金がもらえていたはずだ。
年金が65歳までもらえないなんて予想外ですよっ💢。
旦那君は年金支給年齢まで生きていられるのだろうか?
もし万が一ポックリなんてことになれば大事件だ。
将来を具体的に考えると怖い、怖い、怖すぎる。
自分自身いくつまで働けるのか神のみぞ知る世界。
すでに64歳、ある日突然お払い箱になるかもしれないし。
つましやかに暮らしていればそれなりに貯金できたのかもしれないけれど…。
そういえば父がその昔、「一度広げた翼は2度と元には戻せない。(贅沢の味を知ってしまうと元には戻れないということらしい。)」と言っていた。
質素倹約とかつましやかとかチャレンジしてみたけれど、
あきまへんなあ。
疲れちゃうとご飯作る元気ないからついついお弁当とかお総菜とかに頼ってしまう。
専業主婦の時はどうだったのか。
仕事をしていないとPTAの仕事をやらざるを得ない状況に追い込まれ、お金もらえないのに今よりはるかに忙しかったのはなぜ?
「断れない性格」だからじゃね?
嫌なら嫌とハッキリ断ればいいのに、優柔不断それともええかっこしい?
手抜きがキライなので何事もきちんとやってるつもりなんだけど、
ほめられることはまれでたいがいは文句を言われる。
自分でやらない人にはやる人の大変さなんてわからないんだろうな、と思えるようになったのはつい最近のことで、
「ご期待に添えなくてごめんなさい。」と謝っては落ち込むばかりだった。
それは母親から期待されては意にそぐわず謝ることが多かったから期待に応える事が当然という「間違えた基準」が板についてしまったからなのか。
薬剤師の仕事。
時代はどんどん進み、薬学部は4年制→6年制になってしまい、学ぶ内容が化学メインから医学的知識をメインに総合的に学ぶ医療関係者養成のためのものへと変化し、セルフメディケーションとか地域医療とかも含めて社会に貢献していく役割を担うものとなった。
ひとつのミスも許されないし、瞬時の判断も要求される。
めっちゃ混んだ時はノンストップ特急便が如くトイレに行くタイミングさえつかめない。
私たち4年制卒がかつて行っていたピッキング(薬を取り揃える作業)は助手の仕事となり、薬の袋に必要事項を書くのはプリンターの仕事になった。
粉薬も機械化が進んでいる。
全自動調剤マシンも実用化された。
調剤は助手と機械の仕事になりつつある。シロップを作る機械とか塗り薬を混ぜる機械とかもあるのだ。
薬剤師の仕事は人対人の業務がメイン。幅広い知識と接客力が要求される。
あれよあれよと変化して行く中、ゆうこも歳を重ねて気がついたら64歳、マジで高齢者ではないか!
もはや気合いや気力で乗りきれる年齢ではない。
ヤバイよヤバイよ。(←出川哲朗風)
とにかく今できることは与えられた仕事をそつなくこなし、不平不満は脇に置いて精一杯働くことだ。
たかがパート、されどパート。
派遣の品格のようにパートの品格があってもいいじゃないか。
今まで身に付けてきたものはお客様とのやり取りに役立つのだから無駄にはならない。
まだまだわからないことがたくさんある。
やればやるほど奥が深い。
「面白いじゃないか❗」そう思えるうちは頑張れるけど、
ある日突然身体が思うように動かなくなるのが怖い。
薬剤師のピリオドとは自分で打つものだと思っていたけれど、神様が決めるものなのかもしれないな。
引退の時が来たら頑張った自分をほめてあげよう。
後悔したくないから1日1日を大切にしたい。
たぶん誰もほめてくれないし、すぐに次の人が見つかって何事もなかったかのように日々は過ぎ去るのだろう。
父が働き盛りの時に椎間板ヘルニアで入院した。
「俺がいないと職場が回らない。退院させてくれ❗」と何度も何度も叫んでいたけど、
職場では何事もなかったかのように日々は過ぎ去っていたのだ。
仕事って身体を壊してまでやるものではないんだけど、
会社のために命を捧げることを美徳とする風習が未だにあるし、令和になったのにいつまでも「昭和」を振りかざしたりするから若者が逃げちゃうんじゃないかな。
ほめて育てよ。
「新人君ほめてみたけど辞めちゃったよ。」と旦那君。
うーん、ジェネレーションギャップかなあ。
いや旦那君B型だからほめるタイミング間違えたのでは?
よくわからないけど、ほめて育てるのは結構難しいのは確かだ。
「育てる」ということそのものが難しいのかもしれないな。
子育てに失敗したと思うのはやめよう。成功の基準って学歴じゃないのだから。
みんな違ってみんないい。
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