主婦&薬剤師ゆうこの ワガママにっき

主婦&薬剤師のふたつの顔を持つ
変なおばちゃんの日常を気の向くままに綴ります。 

うさぎとカメ

2011年09月07日 02時07分14秒 | ゆうこ流教育論
世知がない世の中。学校では何ごとも要領よくできる子がかわいがられ、鈍くさい子はいじめの対象になりやすい。

調剤薬局ではスピーディー&正確さが要求される。
勤務先では処方箋枚数が多く透析患者様の処方箋もたくさん扱っている。薬の内容も多岐にわたり、幅広い知識と集中力が要求される。

さばける薬剤師もいればさばけない薬剤師もいる。人間だから仕方がない。患者様からみればさばける薬剤師が望ましい?
早く帰りたい人はさばける薬剤師がありがたい。しかしさばけるからいいとは限らない。さばける=私のようにせっかちな人だったりする。さばけないと思われてしまう薬剤師はじっくり型。きちんきちんとチェックするし、説明が丁寧。

うさぎにはうさぎの良さが、カメにはカメの良さがある。

実務実習2期の学生さんが昼礼で挨拶をした。「ご迷惑おかけすると思いますがよろしくお願いします。」もうひとりは「自分はさばけないタイプなので迷惑にならないように気をつけます。」と言ってた。病院実習を済ませてきているので病院実習中に叱られる場面が多かったのかもしれない。

ゆうこはひとりっこ。子供の頃「早くしなさい。」と、「何やってるの!」を何度も言われながら育った。鈍くさい子だった。母親が怖かった。

大人になった今、というより半世紀生きてきたおばちゃんになった今、急がなければいけない事なんてそんなにないんじゃいかなって思う。でも、思いながらレジで待たされるとイライラする。エレベーターに乗るときまだあかないのに半歩踏み出す。信号を渡るとき赤信号でいらいらし、青に変わったとたん身体が必要以上に前のめりになっていて転びそうになる。電車を降りるとき前に寄りすぎて戸袋に引き込まれそうになる。仕事の時も繁忙時のほうが調子が出る。せっかちなゆうこはさばけるけれど慌ててミスをする危険をはらんでいる。だから深呼吸をしてから投薬する。薬の数と内容は必ず4回ずつ確認する。早くしてくださいと言われた時は特に丁寧を心がける。

うさぎはぴょんぴょんリードして気を許して居眠りし、着実に歩を進めたカメに追い越されてしまう。

大切なのはコツコツ積み重ねることかもしれない。
仕事に必要な知識もだけど、毎日地道に努力した人にはかなわない。だからさばけないからと邪険にするのはやめないといけないね。

みんな違ってみんないい。金子みすゞさんはそう言った。
生き急ぐと早死にするらしい。何ごともほどほどに。

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