ゆえん

 

チベットを旅してきたので、チベット問題について考えた。

2013-01-16 12:51:16 | チベット
チベット問題について。

この問題を初めて知ったのは、
セブン・イヤーズ・イン・チベットという映画でした。


昨年(2012年)チベットを旅してきてから、
こころの中で葛藤が絶えない。


▼参考記事
チベット自治区ラサに潜入してきた
インドの旅~チベット亡命政府拠点 ダラムサラ~


半年くらい考えてみた結果(長いな)、
自分の中で、相反する両極端な思想が存在していて、
結論を出せずにいることが分かりました。


共感を得られないかもですが、
ぶっちゃけ書いてしまおうと思います。


チベット問題について
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A:Free Tibet
  中国は早くチベットを解放しなさい。

B:チベットが中国の自治区になって、
  実は良かったのではないか。
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Bとか、ありえないですよね。
気分を悪くされた方には申し訳ない。


でも、自分の中にBの気持ちがあることを、
隠したままAの記事を書くことはできないので、

ここからは、何故Bの発想に至ったか、
その経緯を書いていきたいと思います。


▼おしながき
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・外国製品を買ったチベット人
・日本と琉球王国
・チベット亡命政府ダラムサラ
・もしも地球外知的生命体が
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・外国製品を買ったチベット人
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中国のチベット自治区、ラサでの出来事。
ラサには、中国の百貨店がいっぱいです。




チベットの民族衣装を着た人が、
「Philips」のミキサーを買ってました。

お母さんと、娘さん。
とっても嬉しそうでした。

それをみて、
チベットの人、豊かになったんだなぁ、と。

百貨店には、日本製品もいっぱいでした。


どんなに、中国はチベットを解放しろとか言っても、
日本は中国を経由して、チベットに物を売ってる。

そして、チベット人の暮らしは豊かになった。
もう後戻りできない所まで、豊かになってしまった。



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・日本と琉球王国
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以前、ラサの記事をブログで紹介した時、
中国の方から、日本語で熱心にコメントをいただきまして、

すごく長いのですが、
いくつか抜粋して紹介させていただきたいと思います。


ラサの街並 記事へのコメント抜粋
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チベットは中国をそんなに拒否じゃないと思う。チベットと中国の関
係は琉球と日本本土の関係とそっくりでしょうか。でも99%以上の
チベット人はチベット語を喋れるの反対にどのぐらいの琉球人は今ま
で琉球語を喋りますか?

~中略~

ラサ町は漢族の春節には、漢族は皆が自分の故郷に帰ります、でもそ
の時にラサのチベット人は寂しいだと教えてくれました、チベット人
のタクシー運転手はその春節は一番嫌いだそうです、彼達にとってラ
サ町はまるで死んだのように、町中の人数は減るし、彼達の商売にと
って一番悲惨な時だそうです。

~中略~

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そうだよねぇ、沖縄ねぇ。
あれ、薩摩がやったんだよねぇ。

参考:wiki先生「琉球王国


ちなみに、中国側はチベット問題について、
下記な感じの解釈をしてるっぽい。

▼中国側のチベット問題解釈(推測)
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昔々、チベットという国がありました。
その国の民は貧しく、
チベット政府が富を独占していました。

そんな貧しい民を救うべく、中国軍は、
チベット独裁政権に立ち向かい、見事勝利。

こうしてチベットは、
中国のチベット自治区となり、
平和が訪れましたとさ。

ソース:ラサの外国人向けホテルに置いてあった観光案内
wiki :チベットの歴史
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歴史問題は、
国によって解釈も違うし、
そもそも自分がまだまだ勉強不足と感じました。



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・チベット亡命政府ダラムサラ
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ダラムサラ、いい所だったなぁって、
戻って半年経ってやっと思えるようになったけど、

ぶっちゃけ、初めて訪れた時の感想。

  「宝具少ないなぁ・・」

お寺も、小さいのが3ヶ所くらいしかなくて、
お寺の中も、仏像とか布絵がちょっとしかない。


逆に言うと、ラサがすご過ぎた。

チベットの人は「金(gold)」を崇め奉る文化があり、
貯めたお金で金(gold)を買って、お寺に納めるそうな。

その金(gold)で、仏像の表面を随時コーティングするので、
超巨大な全面キンピカの仏像が、何千体もありました。

ラサにあるジョカン寺を訪れた際は、
その宝具の迫力と、熱心に祈るチベットの人々の姿に、
うっかり泣いてしまった程である。(ガイドさん困惑)


要するに、チベット亡命政府の拠点、ダラムサラよりも、
中国に取られたラサの方が、圧倒的にパワーがあった。

ダラムサラも、いい所だけど、
いつかはラサに戻って欲しいと思いました。



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・もしも地球外知的生命体が
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もし、地球外知的生命体が地球にやってきたとして、
地球人よりも高度な文明を持ってるっぽいと仮定します。

その時、どう考えるか。
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A:平和な地球が奪われる!(衰退)
  今の平和な地球を守りたい!(現状維持)

B:高度な技術を学べれば、
  新たな進化ができるかも!(進化)
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人間って、現状維持が大好きみたい。
デカいビジネスやってる人とかは別だろうけど。


例が飛躍してしまいましたが、
チベットは、「現状維持」を選んだのではないか。


現状維持も大事だと思う。
特にチベットみたいな、歴史と文化を重んじる国においては。

でも、人類の文化がどんどん進化してる以上、
現状維持は、有り得ない。不可能だ。

ずっと変わらずにいることは、
世界から見て、後退しているのと同じ。

そして、チベットは中国にとられてしまった。
多くの犠牲を出してしまった。


その後チベットは、
インドのダラムサラに安住の地を得て、
ある意味現状維持の日々を再開することができた。

中国に取られたチベット自治区の方が、
進化して活気に満ちていたのだとすれば、
チベット旅で見てきた事実とつじつまが合う。



平和な現状維持
異文化交流による飛躍的進化


こんな両極端な例では議論にならないけど、
やっぱり、国って平和なだけじゃなく、
強くなくちゃ、
進化していかなきゃいけないんだなって思いました。



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と、まぁ、
賛否両論あると思いますが、

チベットのラサをダラムサラを訪れて、
こんなことを思ったりしたのでありました。




次の旅は、難しいこと抜きにして、
絶景をいーーーっぱい見るのです!


▼参考記事
驚愕!中国側からチベット入域 鬼畜すぎる正規ルート~序章~
驚愕!中国によるチベット入域規制 鬼畜すぎる監視体制






ではまた!
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