柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

病気のときは圓生

2011年06月23日 12時25分58秒 | 日記
真景累ヶ淵・豊志賀の死
を聴く。

殺し殺され固い結び目ができる因縁噺……

梅雨時・発熱時に、いいですよ。

三遊亭圓生の声が、病んだ心身に響く。

剃刀で咽喉を掻き切って……苦しいので水を飲もうとしたのでしょう、這い出してきて流しのところへ、上からこうつんのめるようにして息が絶えている。蒲団の下を見ると、書置が出てきた。開いてみると、

「新吉という奴は、あたしがあれほど世話をしたのに、その病人を捨てて逃げるとはなんと不実な奴だろう。このさき、新吉が持つ女房は七人まではとり殺すからそう思え」

という恨みの書置。
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