今日、4月20日は東由多加の命日です。
息を引き取った午後10時51分が近づいている。
17年が過ぎ、遺影のセーターの色もすっかり褪せてしまった。
灰色に見えるけど、きれいなスミレ色のセーターだったんですよ。
東といっしょに暮らしていた頃から育てている白いシンビジウムを切って供えた。
まさか、洋蘭の方が長生きするなんて思いもしなかったーー。
柏餅と緑茶をいっしょにいただき、お線香をあげて手を合わせた。
今年は、本屋を開くよ。
芝居もやるよ。
丈陽は、受験生だよ。合格すれば、あの赤ちゃんが来年からは大学生だよ。
5月5日に長崎のお墓に行くよ。
いま、東京キッドブラザースのミュージカルナンバー「哀しみのキッチン」を聴いています。
ただ共に暮らした年月の
長さならば
隣り合わせの星に比べて
勝る愛があるだろうか
ただ共に触れ合った夜の
多さならば
海辺の砂と波に比べて
勝る愛が愛があるだろうか
ただ闇に光を結び合う
二人のように
断ち切れない絆に比べて
勝る愛があるだろうか