柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

猫の痛み

2014年04月12日 22時05分24秒 | 日記
昨夜、福島から鎌倉の自宅に戻ったのは、深夜12時半。
もろもろ用事を済ませ、寝たのは午前3時。
朝7時に起き、もろもろ用事を済ませて、
9時にティグリ(ラグドール・オス・7歳)を動物病院に連れて行きました。

今日の採血で、ティグリは激しく暴れました。
毎回、右後ろ脚の付け根に針を刺して採血しているのですが、
既に内出血をしているそうで、
痛いのでしょう。
左後ろ脚の付け根に変更して、
看護師さん2人がかりで四肢を押さえ付けて、
かおり先生が「痛いね~、いやだね~、ごめんね~」と言いながら、血を抜きました。

ティグリ、かわいそうです。

午前9時の血糖値は、381mg/dl。
(猫の血糖値の正常値は50~150mg/dl )

体重は、4.9kg……

インスリン(ランタス)を打って、療法食(ロイヤルカナン・糖コントロール)を日に4度に分けて食べさせ、抗生物質(バイトリン)を服用させているのですが、
一向によくなる気配がありません。

かおり先生は「う~ん」と考え込みました。

とりあえず、16日までの5日間、インスリン・ランタスの1日2回(1回0.25U/kg)の投与をつづけ、
餌は1日100gから120gに増やしてみる。

それで、17日午前9時の時点で、やはり結果がよくなかったら、
再度入院し、ランタスの量を1回0.3U/kgに増やして、
頻回、血糖値を測って様子をみてみる――、という方針になりました。

今日の治療費は、8996円。
4月7日の初診からの合計額は、7万4758円……
17日に再入院したら、費用が跳ね上がるでしょうね。

ティグリのためにも、我が家の家計のためにも、
この5日間で、血糖値が下がり、体重が増えてくれればよいのですが……

もう、祈るしかありません。

神様……

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翼の教会

2014年04月12日 20時39分42秒 | 日記

昨日は、臨時災害放送局 「南相馬ひばりFM」「ふたりとひとり」の収録を、もう1本行いました。

福島県いわき市泉町にある「福島第一聖書バプテスト教会」http://f1church.com/の 、佐藤彰牧師と、佐藤将司副牧師のお二人です。

2011年3月11日以前は、今の場所ではなく、「福島第一原子力発電所」の1~4号機がある大熊町にありました。

「福島第一聖書バプテスト教会」が大熊町(当時は大野町)にできたのは、戦後間もない1947年で、
1971年3月に「福島第一原子力発電所」の1号機が稼働する24年も前のことです。

佐藤彰牧師がこの地に赴任したのは、1982年でした。
30年間、相双(相馬郡・双葉郡)地区で伝導を続けて信者を増やし、
大熊町に「大野チャペル」(原発から5km)と「熊町チャペル」(原発から4・5km)、
富岡町に「桜のチャペル」(原発から7km)、
南相馬市小高区に「小高チャペル」(原発から15km)、
と次々に新しいチャペルを献堂していきます。
2111年4月からは教会員で老人介護のデイサービスをスタートさせるべく準備を進めていたそうです。

しかし、原発事故によって、4つの教会全てが「警戒区域」となってしまいました。

あの日から、いわき市泉町に「泉のチャペル」(別名・翼の教会)を献堂するまでの歩みは――、
是非、「ふたりとひとり」を聴いてください。
佐藤彰牧師の著書 『選ばれてここに立つ』 (日本キリスト教団出版局)にも詳しく書いてあります。

わたしは、2012年5月に行われた「泉のチャペル」の献堂式に参加し、
信者のみなさんと共に「ふるさと」と「遠き国や」を歌い、泣きました。

写真左・佐藤彰牧師(57歳)の誕生日は、3月11日。

写真右・佐藤将司副牧師(38歳)が受洗した日は、3月11日。

単なる偶然だとは思えません。

お二人の話を聴いて、「運命」と「使命」について考えさせられました。


★ 「南相馬ひばりエフエム」「柳美里のふたりとひとり」は毎週金曜日 夜8時半から 「サイマルラジオ」 にて放送。


★スマホ用アプリ「TuneIn Radio」でもお聴きいただけます。
  https://itunes.apple.com/jp/app/tunein-radio/id418987775?mt=8
  https://play.google.com/store/apps/details?id=tunein.player&hl=ja

★過去放送分は、「南相馬ひばりエフエム」HPのアーカイブで視聴できます。
  http://hibarifm.wix.com/870mhz

 
  


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始発で、夜ノ森へ

2014年04月12日 18時40分07秒 | 日記

昨日は、午前5時に目覚ましをかけて、30分で支度をして鎌倉駅へと向かいました。
そして、横須賀線で新橋へ、山手線で上野へ、スーパーひたちでいわきへ……

いわき駅改札で、富岡町の平山勉さんと石井智彦さんと落ち合い、
平山さんの車で、東京電力による原発事故で放射線量が高くなってしまった富岡町へと向かいました。

平山さんと石井さんのご自宅は「居住制限区域」にありますが、
夜ノ森の桜を見るために、わたしたちは「帰還困難区域」に入りました。

2時間ほど「帰還困難区域」の中を見て歩き、
午後1時過ぎに、南相馬から6号線を南下してきた(「南相馬ひばりFM」 「ふたりとひとり」の担当ディレクター)今野聡さんと合流しました。

平山勉さんが経営している「ホテルひさご」に向かい、ロビーで「ふたりとひとり」の収録を行いました。
ホテル内は、2011年3月11日から掃除をせずに閉め切っているので、かなり荒廃しています。
ねずみも出ている、とのことです。

ブルーシートの上での収録となりました。

わたしの隣が平山勉さん(47歳)、奥が石井智彦さん(32歳)です。


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