柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

酔ってたからピンぼけ……

2013年02月14日 23時35分30秒 | 日記
原町の美味しいイタリアン「だいこんや」で飲み会。

向かって左手前から、原町のクリーニング屋「北洋舎」社長の高橋美加子さん、震災前は小高区で暮らし、現在は鹿島区の塚合第二仮設で暮らしている廣畑裕子さん、その向かい、廣畑家の隣室の仮設で暮らす星野良美さん、その隣、相馬で鍼灸治療院を開き、ヨガも教えているルーシー(本名はタカハシユウジというらしい)、手前は、我らが南相馬ひばりFMの星・今野聡!

美加子さんを除くこの4人(に、星野さん次男の13歳巧くんを加えた5人)は、正月に1台のバンに乗って南相馬から鎌倉の我が家にやってきて、我が家の1階と2階に布団を敷いて泊まった面々です。

この夜も、結局、寝たのは午前2時過ぎだったような……

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柳美里の「ふたりとひとり」収録6本目

2013年02月14日 23時12分46秒 | 日記
現在、警戒区域に指定されている双葉郡大熊町で暮らしていた父子のおふたりです。
小林五蔵(ごぞう)さん(65歳)は、東京電力に退職まで勤め、現在は電気保安サービスの仕事をしています。
小林和貴(かずき)さん(26歳)は、大熊町に本社があった2004年創刊のフリーペーパー『info(インフォ)』のデザイナーです。

お父様の五蔵さんは癌で顎の骨を削り取ったということで話しづらそうではありましたが、
「東電OBということで、言われることもたくさんあり、言いたいこともたくさんあり、でもなかなか言えないんですよ」と仰りました。
息子さんの和樹さんは、事故当時、神奈川で原発爆発の映像を見て、真っ先に「親父が自分を責めないか心配だ」と思ったそうです。

翌7日に、同じ場所(南相馬市民会館「ゆめはっと」)で、『info』の巻頭頁「Passion-夢の途中-」のインタヴューを受けましたが、
小林さん父子には、今度じっくりお話をうかがいたいです。

今日(2/14)も、和貴さんとメールのやりとりをしました。

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「ふたりとひとり」 15 歳のふたり……

2013年02月14日 22時42分10秒 | 日記
祐美さんの車で原町まで送ってもらい、駅前の学習塾「番場ゼミナール」に行きました。
塾長の番場さち子さんには、以前ご出演いただいたので、番場ゼミナールでの収録は二度目となります。
(番場さち子さんが、まさに真宗移民の末裔です。萱浜のご親戚を津波で亡くされました)

今回の収録、5本目は、番場ゼミナール塾生の原町第二中学校3年生(15歳)の鈴木里菜さんと高野睦美さん。
里菜さんはバスケ部で、睦美さんはバレー部。
ふたりとも高校受験間近ということで、わたし、緊張してうまく話せませんでした。
柳美里の「ふたりとひとり」は収録開始から丸1年、収録は50回を越え、100人以上の方とお話ししていますが、
この回がいちばん緊張した。
できることなら、録り直したいくらいです……
里菜さん、睦美さん、ごめんなさいね。

この回と、次の回は、朝日新聞社南相馬支局の佐々木達也さんが同行取材していました。
収録後の佐々木さんの(里菜さんと睦美さんに対する)質問が、なるほどいい質問だな、と思える内容のものばかりで、
自分の話下手加減に赤面しました。

話は変わりますが、わたし、パーマかけたんですよ。
ほんとうは、キャンディキャンディというか、プードルというか、そんな雰囲気にしたかったんですが、
美容院の鏡が苦手で苦手で、大きな鏡の前に座らされると何も言えなくなっちゃうんですね。
それで、ごにょごにょごにょっと「パーマかけてください、前髪は上げていいです」と小さな声でオーダーしたら、
遠慮されてゆるふわになり……

月影千草か、ムッシュかまやつかっていう……

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被災者によって被災した犬

2013年02月14日 22時08分03秒 | 日記
チャーちゃんは、まだ1歳になっていない子犬。

自宅から避難している被災者が、癒しを求めてペットショップで購入し、飼いきれなくなって祐美さんちに預け、数ヶ月経って、やっぱり飼えない、と正式に祐美さんちの犬になったそうな……

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チャーちゃん

2013年02月14日 22時02分09秒 | 日記
鹿島駅で、数時間前に別れたばかりの錦織祐美さんと再会し、祐美さんちにお邪魔して、パグ(毛色はフォーン)のチャーちゃんと戯れました。

チャーちゃんは、とにかく人懐こくて、わたしにベロベロすりすり腹見せ――、我が家の猫を思い出しましたが(ダッコした重さはちょうど猫ぐらい)猫より猫っぽいかもしれないチャーちゃん、チャーちゃん、チャーちゃん!

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真っ白だった……

2013年02月14日 21時49分32秒 | 日記
親鸞の『歎異抄』を読もう、と思いながら歩いた。

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親鸞…蓮如…

2013年02月14日 21時41分48秒 | 日記
葬儀で友引や仏滅を避けることもしなければ、死者に三角頭巾や手甲や脚絆や経帷子や杖などの冥土への旅支度もさせることもしないし、四十九日もない。

故人は、亡くなると同時に浄土に往生し仏になる。
つまり、旅する暇もなく、阿弥陀仏によって救われている。

だから、「この度は御愁傷様でございます」とも言わないし、「ご冥福をお祈りいたします」とも言わない。

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ノルウェージャンフォレストキャット

2013年02月14日 21時28分04秒 | 日記
ご住職には、わたしの質問に、ひとつひとつ答えていただき、3時間に渡って真宗の教えと相双地区の真宗移民と他宗との葬祭儀礼の違いについて教えていただいたのですが――、ICレコーダーの電池切れで全く録音されていませんでした。

一昨日、御手紙を書いて事情をご説明し、メールで同じ質問をする非礼をお詫びいたしました。

申し訳ありません。

勝縁寺のノルウェー原産の長毛種の猫の名前も、録音してあるものと油断していたため、思い出せない……
重要なことは、メモしておくべきですね。

大反省……

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浄土真宗…一向宗…隠れ念仏…南無阿弥陀仏…

2013年02月14日 21時09分52秒 | 日記
昨年末から相馬藩における真宗移民について調べていて、何冊か本を読んでいたのですが、
文献ではわからないことがあるので、勝縁寺と常福寺のご住職に、お話をうかがいたい、とお手紙を書き、お返事をいただいていたのです。

【鹿島区 勝縁寺】 
文化七年に加賀越中の移民を檀家として寺を開く。鋭意開墾に従事し、その利潤米を以て毎年10戸ずつの移民を勧誘した。天保5年寺号を許される。
【原町 常福寺】
越後蒲原郡堤村、光円寺の次男、文化八年五月当地に来て草庵を建つ。発教とともに移民勧誘に尽力した。

200年前、相馬藩は北陸から開拓移民を勧誘し、弘化2年(1844)までには1800戸に達していた。
相馬藩は、真言宗や禅宗寺院が多く、加賀、越中からの移民は浄土真宗門徒だったために、
(当時、真宗は、仏教の中で唯一火葬を行なっていた。他宗は土葬)
「加賀者(かがもの)」と差別され、土間までしか上げてもらえなかった。
一方で、真宗移民たちは、元から相馬に住んでいた人たちを「土着様(どちゃくさま)」と呼んで区別していた。

『宗教・習俗の生活規制に関する調査研究』に「檀家帳から見た相馬藩真宗移民の分布と所属寺院」が記してあるのだが、
今回津波被害が大きかった地域に、真宗移民が多い。

わたしの知り合いで、津波で家を流された何人かのひとも、先祖は真宗移民で、金沢や富山の方にはよくある苗字だと聞いた。

移民が、開墾せよと与えられたのは、海沿いや山中の荒れた土地しかなく、差別と闘いながら必死に開墾して、200年間この地で子孫を繁栄させたのに、津波と原発事故で全てを失うなんて――。

「われわれは流浪の民ですから……」

という勝縁寺ご住職の湯澤義秀さんの言葉を、ずっと考えつづけています。

それはおそらくわたしが、60年前に祖国を離れ、三代に渡って異国で暮らしている在日韓国人だからです。

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次の駅で…

2013年02月14日 20時16分45秒 | 日記
鹿島駅で降りて、駅長さんに「勝縁寺はどこですか?」と道を訊ねて改札を出たものの、5分も行かないうちに道に迷い、道を訊こうにもどの店もシャッターをおろしていて――、いやぁ、寒かったですね、雪――。

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