柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

アイドル桂子からのソウル土産!

2011年04月18日 21時40分33秒 | 日記
いま、ピンポ~ン!とチャイムが鳴って、インターホンに桂子の顔が……

数ヶ月ぶりに逢う桂子は、すっかりムッチリ太ももになっていた……

ランヤ芸能部所属のアイドルなのに……

お土産ありがとう!とブログの文章をケータイで打ってたら、桂子からメールが……

「柳さんに、シュリシュリお気に入りの新羅ホテルで見つけたお菓子(店員によれば、フランスのレシピで味が違うとのこと)。

本部長にパズル(景福宮のミュージアムショップで発見)。

珍念さんにソジュとツアーカタログ(ハングルの読み物として)。

ブドウのアメ(シュリシュリが「柳さんはアメが好きだよね!」と選んだもの)。

ソウル、ほんとに楽しかったです。

脚がムチッとしてきたので、明日から走ります!!! また天園のヨーコさんに会いたいですね!」

桂子、シュリシュリ、カムサハムニダ!

わたしも、約10kg太ってジーンズが入らないのだ。

桂子、走ろう!

でも、明日は雨だよ、たぶん。

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スイミングスクール

2011年04月18日 19時22分17秒 | 日記
3歳から8歳まで、息子をスイミングスクールに通わせていました。

ある日、2階の観覧コーナーで、プールで泳ぐ息子を見下ろしていたら、
いま、地震がきて、津波がきたら……
という想像に襲われました。

わたしの周りは、我が子の泳ぎを見守る母親たちで鈴なりになっていました。

「Aちゃん飛び込みうまくなったねぇ」
「でも、7級にあがって、男の先生になったら、怖いって、行きたくないって言うんだよねぇ」

などと談笑している母親たちの間で、
わたしは、我知らず呟いていました。

「ここのプール、上から保護者たちが見学できるように、ガラス張りになってますよね? マグニチュード7以上の地震がきたら、ガラス割れますよね? ガラス、落ちますよね? プールって逃げ場がないから、上から落ちてきたガラス、子どもたちに突き刺さりますよね? 由比ガ浜から津波きますよね? ガラスで怪我して血だらけになった子どもたち、どうやって山まで逃げるんですか? ここのスイミングスクール、避難計画立ててるんだろうか?」

周りの母親たちは、ぎょっとして黙り込み、プールを見下ろすわたしの横顔を見ました。

頭おかしいんじゃないの?って雰囲気でした。

わたしは翌日、
「スイミングスクールに通っている最中に地震と津波が起こったら、息子を助けられないから」
という理由で、スイミングスクールに退学届を出しました。



この間、母親が自宅に訪ねてきて、ちょっとした口論になりました。

「そんな中だって、みんな子どもを育ててるんだから」

と、母親に言われ、カッとしました。
みんなはみんな、わたしはわたし――、
100人中99人の母親が「安全」だと言っても、わたしが「危険」だと感じればそれは「危険」なのです。
「安全」「危険」の度合いは、多数決で測るものではありません。
危機、危険に対する感受性は、本来ひとりひとり違うのです。
何故、「危険」だと察知している感覚を捩じ伏せて、「安全」だと振舞わなければならないのでしょうか?

わたしは「危険」だと思う。
「危険」を肌身で感じる。

それ以上でも以下でもありません。

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イギリスのアンティーク家具

2011年04月18日 18時37分16秒 | 日記
家具、市役所のリサイクルに情報を出したら、
その日のうちに貰い手が決まりました。
もちろん、タダ、です。

夏休みまでに、家を空にします。

それまでに地震がきて、津波に襲われ、浜岡原発で事故が起きたら、
すべてを投げ出して海外へ避難しなければなりませんが、
運良く3ヶ月間もってくれれば、
全ての物を整理することができます。
とにかく、可能な限り身軽にしておかないと、
避難するのに時間がかかってしまいます。
息子の健康、命を護るためには、
最短で避難しなければならない。

地震は必ずくる。
鎌倉は津波にやられる。
浜岡原発から高濃度の放射能が漏れる。

わたしは、日々着々と「最悪」に備えています。
事が起こってから「準備」はできない。
常に「最悪」の事態を想定するのが、危機管理の基本だと思っています。

過剰だ、異常だ、と言いたいひとは言えばいい。

わたしは、家を、空にします。

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