ゆきおくん

ゆきおくんは、他の猫らと違って、我が家に客人がくると、客人が帰るまでは、コピー機の裏とか、机の下とかに隠れて、絶対に出てこないんですよ。
家族だけになって、「ゆきおくん」と呼びかけると、独特の悪声で「ギャッギャ」と鳴いて、白い姿を現す……
そこが、たまらなく、かわいいんですよ。
ギャッギャって……

「ほッんと馬鹿なんだからッ！」と路上で吠える。

彼は車でヤマトへ、
わたしとタケは自転車で東急に買物へ、
と分担したんですが、
彼がお財布を持って行ってしまったんですよ。
で、ご飯の材料が買えません。
わたしは、お金を持たないんです。
持ってても、なにも買わないし、買いたいものなんてないし。
必要なときは、彼に言って、その分だけもらいます。
たまに、「ないよ」と言われるときがあるんだけど、お金無くなりそうなときは、早めにいおうね、珍念さんやい……

オンエア

でけたッ！ 初校ゲラ第二弾、１７２ページまで手ぇ入れたッ！ これで、三分の一まで行ったかな？ これから、ヤマト運輸の営業所に持って行くんで、明日届きますよ、石井さん。

首の方は、完治には程遠い状態ですが、なんとか、決められたことは、やり抜きます。

明日こそ、ユンドンジュとパティ・スミスを書いて、明後日１４日に『創』の連載原稿を書いて、１５日から、待ったナシの『Ｇ２』の原稿(初のノンフィクション１００枚！)を書かなきゃならない。
『オンエア』初校ゲラの手入れも平行してやんなきゃならないし……
『文學界』の短編と、新作戯曲と、『野生時代』の「ねこのおうち」は、来月仕切り直すしかないな……
そして、９月から「山手線」の連作を再開して……その他にも、三つばかり、新しい小説を書きはじめたいし……
なんとか……
なんとかね……

オンエア＆場合の数

わたしはゲラの手入れ、
タケは宿題をやってます。