自分の足を忘れるなんて.....

[今日は、どこの温泉にいくんだい？」と朝から聞いてくる。

「うーん、どこにしようかな～？」と私。

「俺、大館のあめっこ、買いにいきたい」

「あめっこ市、終わったんだからもう、売ってないわよ、きっと」

「そうかな～、枝に付いてた飴、おいしかったんだ」

そういえば、枝から採って置いておいた飴がいつのまにやらなくなっていたっけ。

全部、食べてたんだ、ずる～い。

「今日は県北にいくぞ」
とめずらしく方向指定してきた。どうしても大館の飴が食べたいらしい。

「なんで、そんなにおいしかったのなら私に一個くれなかったのよ。」
と考えながら車の中へ。

国道にでたとたん
「今日はどこの温泉にいくんだ？」

なに～、県北じゃ、なかったの？　いつもこれなんだから。

でも、ＯＯ温泉に行くとは言ってなかった。じゃ、どこに行こう？

後ろの座席から温泉の本を開いて、どうせなら遠くがいいな～と思いながら

「湯瀬ホテルなんかどう？」

「そこ、入浴料高くない？」

「うん、１５００円だって」

「じゃ、そこに行こう」

温泉の本に無料の入浴券が付いていて湯瀬ホテルもあったんです。

温泉も決まったし、ＣＤを聞きながら走っていると「あっ！」と大きな声。

どうしたのかな～と思っていたら
「車椅子、忘れてきた！」

なんで、車椅子のことなんか一言も言ってなかったじゃん。もう、お昼ご飯はどうするのよ。

自分の足でしょうが！なんで忘れるの！

車椅子と飲み薬は主人の担当、車椅子はそっちゅう車から降ろしたりしてるので主人がどこにあるのかいちばんよくわかってる。

今は「道の駅」に車椅子が常備してあるので今日は鹿角の「道の駅」へ。

今度からは出かけるとき一声かけなきゃいけないね。

「車椅子は？」
忘れないで言わなくっちゃ。
お昼ごはん、二人で食べれないもの。