山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

ほしだ園地(心地好い余韻)

2012年11月06日 | 山野走

Si029

◆撮影:2012年10月14日、比良山系(金糞岳)にて

(琵琶湖を望む)

20121026日(金) 

『山野走』

<ほしだ園地>

[私市駅]62000→[星の里いわふね]→(かわぞいの路)→64025[ピトンの小屋]64500(さえずりの路)65945[やまびこ広場]70400(まつかぜの路) 72302[飯盛霊園・境界]72600(せせらぎの路) →(管理道)→[やまびこ広場]→(さえずりの路)→[ピトンの小屋]→(かわぞいの路)→80926[私市駅]

<心地好い余韻>

早朝に限ってのことだが、同じような時刻であっても、“ほしだ園地”は“くろんど園地”と比して森中で人に合う機会が多い。それは、ハイキング道が尾根の西側に集中している“くろんど園地”と違って、道の殆どが尾根の東側に位置しているからだろう。森中の道が尾根の東側にあると、当然のことながら西側の道よりも朝陽が樹林中に射し込む時刻が早い。即ち明るくなるのが早い。

今朝も“ほしだ園地”では、平日にもかかわらず6人の中高年の男性を見かけた。一人の方を除いて、僕のようにリュックサックを担いでおられる方はいなかったので、近隣に住まいを構える方々が健康に留意し、「歩く」を目的として早朝散歩を楽しんでおられるのだろうと思う。ただ、日曜や土曜日なら早朝であっても時折ランナーに出合うしハイカーにも出合う。

そんななか、“ピトンの小屋”に到着して、汗で濡れる前にと、長袖シャツを脱ぎティーシャツ一枚になろうとしているとき、管理道を下って来られた70歳半ばと思われる男性が僕に「おはよう」と声を掛けた。僕が「おはようございます」と答えると、柔和な表情のその男性は続けた。「気持よろしいやろ、汗掻いたはるけど、すっと冷えますやろ、風邪引かんよおに」と、優しさ溢れる柔らかい口調で話され直ぐに下って行かれた。その言葉を聴くや否や僕は手帳を取り出し、男性が発した言葉を書き留めた。短い言葉であったが、その語りは僕の脳裏から消滅することはなく心地好い余韻が残った。

“さえずりの路”を上がるとき、西方の尾根上から朗々と詩吟を吟ずる声が聞こえた。以前にも何度か聞いているので同じ人なのかもしれない。

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