山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

権現山から蓬莱山へ、そしてキタダカ道と小女郎ヶ池(山椒のよい香り)

2019年05月05日 | 山野歩
2019年04月28日(日)
『比良山系』
<権現山から蓬莱山へ、そしてキタダカ道と小女郎ヶ池>
[コースタイム]
◆[平バス亭] 8:45 → 9:50 [アラキ峠] → 10:35 [権現山] 10:50 → 11:33[ホッケ山] → 12:06 [小女郎峠] → 12:10 [小女郎ヶ池(昼飯)] 12:35 → [小女郎峠] → 13:12 [蓬莱山] 13:40 → 13:49 [打見山] 14:00 → 14:27 [クロトノハゲ]→ 15:08 [天狗杉] 15:12 → (キタダカ道) → 16:45 [滋賀駅]
<山椒のよい香り>
腓返りが生じ芍薬甘草湯を一服使用したキタダカ道をゆっくりと下山するときに、
僕を追い抜いって行った子連れの三人組家族が、
幅が2㍍以上もある広い道に差し掛かったところで立ち止まり何かを摘んでいる様子。
「何を取っておられるのですか?」とお尋ねすると「山椒です」と仰った。
「それが山椒だと判るなんて、羨ましく思います」と僕が話すと、
「実家の庭にあったので、葉と匂いで判るんです」と答えてくださった若いご主人さんは、
ナイロン袋に山椒の葉をホンの少し入れて奥様に見せると、「それで十分ね」と奥様は頷いた。
透き通るような黄緑色の葉っぱに触ると山椒の好い香りがした。
権現山への道すがら足下に目をやるとスミレが其処彼処で顔を覗かせる。
その後も度々我が目を楽しませてくれ、
下山道に入ってからも見かけた2~3種類の花咲くスミレの名称が残念ながら僕には分からない。
先日の六甲山山行でもスミレを何度も見かけたのだが、それらの名称はやっぱり判らず仕舞いであった。
また、権現山からホッケ山辺りまでだったろうか、アセビ(馬酔木)が群生していた。
ときには我が背丈よりも高くまで伸び上がるものもあったくらいで、無数の白い壺形の花が垂れ下がっていた。
他、幾つかの咲く花に気付く。
一つ目の花は、ホッケ山への上り道に差し掛かったころに左手林中に現れた白い装飾花をつけるヤブデマリだ。
二つ目は小女郎峠よりホンの少し蓬莱山方面へと歩みを進めた辺りで足下に咲いていた淡紅紫色のショウジョウバカマで、
うっかりしていると見落とすくらいの細やかな姿であった。
そして三つ目は、クロトノハゲを通り過ぎ天狗杉へとの向かう下り道で出合ったホンシャクナゲだ。
ところで天狗杉は直ぐにそれと解る極めて太い幹と荒々しい枝振りを持つ大木であった。

二年前だっただろうか比良山山行を愉しんだ折り、栗原より権現山を目指したのだが途中道を見失い、
道無き急傾斜地を草や樹木を掴みながら、時には四つん這いになり落葉上を縦走路を目指して懸命に登ったのを思い出しながら、
またそのときに、蛭に襲われ脚が血塗れになったことも思い出しながら今日、権現山の頂を初めて踏んだ。
あのとき辿り着いたのは、権現山とホッケ山へと繋がる縦走路の中間地点であった。
ここ二年間で二度打見山にやって来たのだが、
何れのときも疲れ切ってしまい、しかも時間切れで琵琶湖バレイを利用して下山している。
それゆえ今日は、未だ嘗て歩いたことがないキタダカ道を必ずや歩きたいと思っていた。
また、平より比良山系に入山したことがないのと、小女郎ヶ池を訪れたこともなかったので、

その畔に腰を下ろしのんびりとお昼にしたいと思っていたのだが、それらのすべてを今日の山行で愉しませてもらうこととなった。

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