山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

吉野駅~山上ヶ岳(奥駈け)

2016年12月08日 | 山野歩
■ブナ林(写真上)

2016年10月15日(土)~16日(日)
『山野歩』
<吉野駅~山上ヶ岳>
[コースタイム]
◆10月15日
[吉野駅]8:30→8:58[金峯山寺]9:10→10:10[水分神社]10:20→10:57[金峯神社]→11:25[青根ヶ峰]11:45→12:45[心見茶屋跡]→13:55[四寸岩山]14:15→15:50[二蔵宿小屋]
◆10月16日
[二蔵宿小屋]6:40→8:40[五番関]→10:54[洞辻茶屋]11:10→12:44[山上ヶ岳(大休止)]13:30→15:07[稲村ヶ岳山荘]→16:42[法力峠]→17:56[洞川温泉]
<奥駈け>
計画では、16日は小笹ノ宿に泊り、17日は山上ヶ岳や稲村ヶ岳周辺の秋の景観をゆっくりと楽しみ、洞川温泉でくつろぎ帰宅するという計画であったのだが、「16日の夜から降り始め、17日は雨」という予報ゆえ、16日に下山し帰宅することを決意する。
ところが、山上ヶ岳からの下山に想定以上の時間を費やし、法力峠に着いたときには、もしかすれば最終バスの時刻(17時58分)に間に合わない可能性があることを理解し、それ以降は駆け足に近い速歩で歩き続けた。鍾乳洞を過ぎ一般道に出た処におられた方に、バス停の場所をお聞きしたところ、「歩いていては最終バス発車時刻まで間に合わない」とおっしゃって、車でバス停まで送ってくださったのだ。最終バスの発車時刻までに殆ど時間がなかったので簡単なお礼しか言えなかった。ほんとうにありがとうございました。
山上ヶ岳や稲村ヶ岳周辺の秋の景観をゆっくりと楽しめなかったのと、もうひとつ残念なことがある。それは大天井ヶ岳の頂を踏めなかったことだ。四寸岩山から二蔵宿小屋への道でこむら返りに陥り歩くのに難儀をし、二蔵宿小屋でもこむら返りが度々生じたため、二蔵宿小屋をスタートしてから、脚が気になり足下ばかりを見て歩いていた所為かも知れない。分岐道標があったはずだが気付かず在来道を進んでしまった。
四寸岩山への登りで親子連れに追いつき、二蔵宿小屋で同宿することとなった。その親子連れとは、小学校2年生の男の子と叔父、そして昭和20年生まれとおっしゃった祖父(宝塚在住のHさん)の三人連れであったのだが、何度も二蔵宿小屋を利用していて勝手を知っているという様子であった。二蔵宿小屋は想定外の素晴らしいものであった。薪ストーブ、銀マット、毛布などが備えられていて、「炭焼きの息子や」とおっしゃった祖父の方が、薪を割り器用にストーブに火を入れてくださったので暖かい夜を過ごさせて戴いた。しかしその小屋は毎年10月いっぱいで施錠されるらしい。
四寸岩山から二蔵宿小屋への道でこむら返りに陥り歩くのに難儀をした。二蔵宿小屋の中でもこむら返りが度々生じ、皆さんが寝静まった24時が廻ったころから2時間近くこむら返りに悩まされたのだが、不思議なことに、二日目の行程ではこむら返りが起こることはなく、なかでも、法力峠から洞川温泉への道を速歩で歩いたときにも然りであった。
五番関を過ぎてから洞辻茶屋までの間に美しいブナ林が続くところがあった。処によっては紅葉が始まっていた。また、山上ヶ岳から稲村ヶ岳山荘への道すがら、その風光絶佳の紅葉景観に魅了され暫し立ち止ることが度重なり、今季節に山上ヶ岳にやって来る機会を得たことと好天に恵まれたことに感謝した。山中では花を見ることは殆どなく、我が老眼に留まったのはオヤマリンドウが一輪のみ。
モンベルで購入したアンダーウエア(ウールの長袖シャツとパンツ、ロングタイツ)を身につけていた。もしかすれば暑いかも知れないと思っていたが、丁度よいくらいで、行動中の粗方を、上着を羽織ることなくシャツ1枚で通した。防寒着はカッパで代用としたが使用することはなく、二蔵宿小屋ではシュラフ(3シーズン)を使った。ツエルトは必要としなかった。水は3㍑で十分であった。トレッキングポールは必携品。ところで、洞辻茶屋は宿泊が可能だ。雨が凌げ、シュラフさえあれば快適に眠れそうだ。
コメント
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