年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

今夜こそ

2012-01-20 00:00:00 | Weblog
 CDAのキャリアカウンセラー試験を受けたというMさんがやってこられたのは確か月曜日であった。Mさんは、以前大きな書店の経理部門に勤務していられたけれど書店がなくなることをきっかけにして退職され、その後求職活動をされていた。独りで自立できる仕事を探していられたもののなかなか採用とまでいかなかった。しかし縁あってキャリアカウンセラーの受験ができる求人があり、そこに応募されて採用通知を受け、東京へ数回スクーリングに行くなどして頑張ってこられた。で先日受けた試験の結果不合格であった、と電話連絡があった。合格していることと信じていた本人はかなり落胆していたのだろう、今夜一緒にご飯を食べようと約束していたがキャンセルとなった。

 で、今夜は外でご飯を食べる機会を失った私は、何を作ろうか、と考えた。ウンあれしかないな、と考えた。前から食べたかった鍋焼きうどんである。帰宅途中でスーパーに立ち寄ってお買いもの。鍋焼きうどんなど薄い銀箔ナベで作られたものは98円で並んでいるが私は、そんな出来合いのものなど目にもくれない。正当真っ直ぐ昔風オールウェイズ夕陽の三丁目鍋焼きうどんである。 一個50円の生うどんを4つ籠へ、昔社長にずいぶんとお世話になった八水蒲鉾を恩義上籠へ、それと夕陽の三丁目うどんとしてごぼうは必需品だから土つきのものを籠へ、あとはきざみあげを入れようと手に取ると、これは私と10年以上もソリが合わなかった会社であったから、あまり思い出したくない社長の顔が浮かんできた。これはひとまず棚にお返しをして、隣の品を手に取ると、あぁここの社長は温厚な社長だったから、ここの品は穏やかな味がすること請け合い・・したがって籠へ、次なるものは精肉コーナーで牛選び。豪州産・アメリカ産をパス、いくら安いからと云って夕陽の三丁目鍋焼きは、農畜産物輸入解禁以前のものでなければならないのであるからして外国産ではあるはずがない・・などと県産のものや国内産のものをチェック、やっぱり思うことがあり、東北産の少し味の濃いだろうと思う牛を籠へ、あとは…ネギ、これはなんでもエエワ、と籠へ入れると、あと何にしようかしらと主夫として栄養方面をも考える必要がある。お~キャベツじゃキャベツがあるよキャベツを丸ごと煮て食おうと思った。これについてはまたまた、1週間自宅から通勤している3男から、こりゃキャンプ料理だろう、などとクレームが来ること必至と思えるが、食い気に負けて大丸玉1個籠へ、キャベツにはベーコンだろうと、またまた精肉コーナーに舞い戻り、量の多いベーコンを籠へ、そして重くなった籠を通路はじっこに置いて考える。つまり出来上がりのイメージ作りである。お~そうだった、スープの素が要るよ、うどんスープとブイヨンとそれから大丸玉四つ切キャベツwithベーコンのほくほくホカホカアツアツの上にぱらぱら振るには黒胡椒でしょうが、などときちんとイメージが出来にくくなったボケ頭を叱咤激励をしながら調味料コーナーへ、香の良さそうな黒胡椒1個籠へ、ずいぶんと籠が重くなってしまいお店の中で腰が痛んできた。と、籠を置いたところが近々恵方巻きか何だか知らないけれど、巻きずしが並んでいるではないか、しょうがないなぁ…などと独り言を繰りながら2個籠へ。
 家に帰ると休む間もなく制作に取り掛かる。夕陽の三丁目うどんの最も大切なことはアルマイトの一人鍋である。台所シンクの下を捜索することしばし。あったあったちょうど4つあったよ。痛む腰をかばいながら作りました。
 いい匂いいい味の鍋焼き&キャベツベーコン&出来あい巻きずしを4人分プレートにそしてテーブルに並べると9時を回っておった。イメージ通り完成した主夫の満足そうな顔を鏡でチェックしてみた、タダの疲れたおじいの顔であった。
 10時に妻が帰宅、急いでガスに乗せたallways夕陽の三丁目鍋焼きうどんの肉に火が通ったあと妻に出すと、オ~オ~とジャングル内のターザンの声が出ることを予測していたが、まぁまぁおいしいね…と低い声であった。次は11時に帰宅した3男4男に同様に出すと、ウンまぁまぁかな~などと父親の努力をあまり評価してくれなさそうであったが、私としては甘ったるい湊町のKやAの鍋焼きより数段美味しいと思う。だから心優しい3男は、これだとみんな合わせて1100円くらいかなぁ…と値付けをしてくれた。トホホ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿