大統領を殺した男の話。
革命で国を変えたはずなのに、
権力は人の理想を変えるのか。
誰を正義にするか諸説はあるだろうけど、
映画としては話が整理されていて、
彼の行動の流れは良く理解できた。
これを興行エンタメとして、いま作る。
韓国映画はそこがすごい。
英語部分もロケ部分もしっかり作りこんでいる。
体制に対しての声として作る部分があるにしても、
「客観的に話を整理して」「役者の情緒で誤魔化さない」は、
邦画ではできないだろうな。
どちらが優れているとかではなく。
私はこういうドライな部分がある方が好み。
公道に戦車とか、
戒厳令下なので車が走っていない大きい道路とか、
絵で見せる「異常さ」の作りも上手い。
大統領邸?の畳の部屋は、日本贔屓だったからなのだろうな。
死を覚悟した男が、
靴を履いてない自分の足を見るところが切なく辛く悲しい。
イ・ビョンホンをはじめ役者の演技も良かった。
他の韓国映画を見ても、
大統領は絶大な権力を持っている。
日本の政治はトップ個人の権力が弱いのは、
情けないけど、
平和ということなのかなあ。
などと思ったり。
シネマート新宿「クラッシュ」のディスプレイの運転手、
目元を隠している彼は、もしや!
シネマート新宿、狂気の空間
の、中の、推し