きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「大統領の料理人」

2013年09月23日 | 映画
予告の印象は「女人禁制の厨房で、初めて女性が料理長になる話」
だったんだけど、微妙に違った。

公的な料理を作るチームは昔ながらの伝統的な料理を作る。
大統領に招かれた女性シェフは、
大統領の「私的」な食事を作ることを依頼され、
助手1人と共に、主に郷土料理を作る。

縦社会の末端の彼女は
なかなか大統領に会うことができない。
どんな味が好みなのか、自分の料理に満足しているのか、
それらを確かめる術はない。

ある時、偶然、彼女は大統領に会う。


彼女の孤独な戦いはわかる。
厨房の男性シェフ陣、材料費のコストカットを訴える役人、
カロリー制限を言ってくる栄養士など、
彼女の周りには敵が多すぎる。
しかし、それって、結局は大統領の我が儘では?
彼女の待遇をなんとかすることもできないのに
自分の希望だけは押し通す。
公費の無駄遣いのような気がする。

私は料理モノと思って観に行ったんだけど
もしかしたら、巨大な敵に徒手空拳で立ち向かわなければならない
戦いの虚しさが主題だったんだろうか。

フランスの中央で料理を作っていた彼女は
南極のフランス領域の料理人となる。
戦いで疲れた彼女は世界の果てで疲れを癒したのか。

と、思ったら、最後に彼女の「今後」の話が出てきた。
強く歩き出すための準備期間だったんだね。
どんな時間からでも一歩を踏み出せる、
そういう話だったのかもね。

キノコが苦手な私には食欲をそそられない料理が幾つかあって残念。
お菓子はどれも美味しそうだった。

南極の場面、ダウンにズボン程度でビックリだ。
マイナス25度のカナダに行ったことがあるけど
あの装備じゃ私は死ぬ。
でも現地の人は映画ぐらいの服装だったなあ。
白人は強いわ。

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