きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「駆け込み女と駆け出し男」

2015年06月20日 | 映画
美しい東慶寺(ロケ地は兵庫県らしい)の四季と、
そこにで繰り広げられる人間模様。

東慶寺に駆け込んできた女性3人。
それぞれに事情がある。
その中の「妾」の真意は後半に判明。
確かに、旦那を見る目には色気があったよなあ。
嫌いな相手に向ける視線では無かった。
彼女が冒頭に言う「間が悪い」も
それを受ける場面で、どどどーんと涙。
現代の私らの年代で言えば、
「死ぬ前にガラかめの最終話を読みたい」
ってことなんだろうね。

駆け込んで、2年お勤めをすれば
夫から離縁状を貰える。
女達は中で変わっていく。
学を得たり、恨みが薄くなったり。
外の男は変わったり、変わらなかったり。
鉄練り夫の改心を、
全くアップにならない手の甲の傷で表すのは
上手いとも思うし、
もっとしっかり描いて欲しいとも思う。

戯作者志望で医者志望の洋ちゃんは
軽くてお調子者で純情で、ぴったりな役。
早口言葉も、聞き取りやすさはともかく
身体にしっかり入っていた。
戸田恵梨香ちゃんも純朴な女性で
だんだん変わっていく姿がとても良かった。

などよりも、ウメちゃんが
凛々しく男前すぎて痺れまくり!
惚れてまうがなー!
いや~、予告に出なかったからオープニングロールで名前を見て、
ほお、出るんだ、というぐらいの軽い気持ちだったんだけどねえ。
すごかった、いろんな意味で。
彼女が演ずる東慶寺のトップさんは
知識欲が深いらしい。
「お宝」は純粋に研究対象と、監督さんは言っているみたい。
自分の力で、女の力で、
いろいろやりたい人なんだろうな。

駆け込み女を悪く思う尼僧の一人が
すごく華やかな顔立ちだわ、
と思ったらみろりんだった!

麿赤兒とか北村有起哉とか橋本じゅんとかも。
実に俺得な映画でした。
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