

宮川さんの新由良之助が良かった。
初役のとまどいから振付に魂が入っていくのが
役とリンクしていた。
冒頭は良い意味で現代の普通の若者だった。
そこから始まる物語。
柄本さんの師直はねちっこい。とても良い。
安村さんは威厳のある直義。
塩谷判官、一昨日の樋口さんは、
顔世も含めて周りが濃いめだったので
いっそう清々しさが際立っていた。
今日の南江さんは、貴公子の雰囲気。
金子さんの顔世と並ぶとお似合い。
金子さんの顔世は、力の無い女性で。
由良之助へはひたむきなお願い、って感じかな。
池本さんの伴内がすごく良かった。
これだけ抑制した動きでも状況が伝わる。
もちろん、コミカルな部分がある役回りだから
動いても良いと思うけど。
池本さんの伴内はいままでになく
目から鱗だった。
大塚さんの勘平には、
あなたは正しいから!と
言いたくなっちゃう。
秋山さんのおかるは美しく健気。
踊りがとても流麗。
新キャストの白塗りににふむふむ。
こういう顔になるんだ、とか。
できればもう少し、小さい会場で見たいかなあ。
ゆうぽうとのイメージが残りすぎなのかな。
上手く言えないんだけど、
柄本さんは冒頭から由良之助で、
だんだん自身の経験や積み重ねが滲み出る迫力で、
宮川さんは、ダンサーの宮川さんから由良之助になっていった。
中日は中間の秋元さんだったので見比べたかったけど、
雪組千秋楽だったからねえ。
【配役】
由良之助:宮川新大
直義:安村圭太
塩冶判官:南江祐生
顔世御前:金子仁美
力弥:小泉陽大
高師直:柄本 弾
伴内:池本祥真
勘平:大塚 卓
おかる:秋山 瑛
現代の勘平:山仁 尚
現代のおかる:工 桃子
石堂:宮村啓斗
薬師寺:本岡直也
定九郎:岡﨑 司
遊女:中川美雪
与市兵衛:山田眞央
おかや:伝田陽美
お才:平木菜子
ヴァリエーション1:加古貴也
ヴァリエーション2:井福俊太郎
振付:モーリス・ベジャール
音楽:黛 敏郎
~上演時間~
第1幕 13:00 - 14:10
休憩 20分
第2幕 14:30 - 15:15
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