きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「うたかたのオペラ」

2009年06月28日 | 紫吹淳(リカちゃん)
終戦直前の満州。
脱走兵の宗一は、とある劇場へ迷い込む。
そこは、さまざまな半端者が集まるところだった。
劇場の女主人・メイファの気まぐれで
軍の追跡をかわすことができた宗一は
劇場に道化として出演することとなる・・・


某公演が中止になり、
劇場を一ヶ月閉めるわけにはいかないので
(日生劇場は閉めざるを得なかったけど)
急遽、公演が組まれたうちのひとつです。
稽古も含め、さまざまな仕込みを
短期間でしなければならなかった、
そのあたりの事情は充分に承知していますが。
それでも、やっぱり、練り込みが足りないなあ、
と思いました。
もうちょっといろんなところを深く作れれば
もっと面白い作品になっただろうなあ。
惜しいなあ。
私はかなり前方席で見たのでそれほど思わなかったけど
この人数・セットは、松竹座は大きすぎるのでは?
もうちょっと小さいハコでやったら面白そうだ。

リカちゃんの役は、李光蘭と川島芳子を
足して2で割ったような女性。
芝居はいいと思うんだなあ。
かなり欲目だと思うんだけど。
歌がねー。ちょっとねー。
せめて、「蘇州夜曲」はもうちょいねー。
高い声が出なければ、
キーを低くして欲しいんだけど、
その作業をする時間もなかったかもねー。
衣装はどれも素敵だった。
それが売りの舞台だけどね。
チャイナ服も、黒いドレスも、白いドレスも
軍服も、どれもよく似合っていた。
背中の開いたドレスで後ろを向いてくれたら
そりゃ、オペラグラスでガン見だよ。
へへん!
紫のシースルーっぽいドレスって
「ドラキュラ」2幕冒頭で着ていたドレスかな?

マヨマヨは、存在感がある。
リカちゃんとの身長のバランスがイイわ。
二役も上手く演じ分けていた。

美勇士くんがねー。
まずは、こんなに大きくなっていたのにビックリ。
すごい名前をつけたもんだね、
と思ったんだよねー。
あの子がねー。
いま流行の「2世」だけれど、
さすがに歌はイイ。情感がある。
芝居もなかなかイイと思う。
ただ、ちょっと体型が・・・。
もうちょっと身体を絞る方が
役の幅が広がると思うんだけど
ミュージシャンとして必要なら
仕方がないかなあ。

その他のアンサンブルの皆様。
どの人も踊りが上手く、台詞もよく通った。
坂本さんは「チャーリー」でご一緒する人ね。(メモメモ)
ほんとに、もうちょっといろいろ
作り込めればなー。
もったいないなー。


松竹座外観

日差しが強かったので、弟子が真っ白だわ。

劇場前の写真

ポスター以外の写真もありました。

松竹座内部

お席は3階まであります。
明治座とか新橋演舞場みたいな雰囲気です。
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