きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「杉原千畝」

2015年12月23日 | 映画
やっぱり微妙だった。
現代の価値観で作っているから、
ソ連、ナチ、関東軍は徹底して悪役、
平和を願いそれを予測できた杉原さんがないがしろにされる。
「正しいのは彼なのに、
 わからない日本国は愚かだ」それが基本。
まあ、そう作るよね、邦画はね、
それしか考えつかないからね。
仕方がないね。

それでも「映画」なんだから、
もっとなんかして欲しかったなあ。
膨らませるのはそこ?な場面がしばしば。
話の山場を作り損ねて
ダラダラ進むも、心に残る場面はあまり無し。

ウラジオ領事が杉原さんの同窓だから
脱出の先へ繋げられたのがわかったのは良かった。

個人的には杉原さんの業績は知っていたので
「一公務員の独断による命令違反」の部分を
美談だけでなく、もう少し冷静に入れて欲しかったな。
国がダメならなにをしてもいい、だけじゃなくさ。

しかし、隣の席のカップル、特に女性は泣いていたし、
知らない人がなにかしら覚えて帰るのなら
作った意味はあるのか。

それにしても小雪の衣装が酷かった。
どこの国のお姫様だよ!というぐらい、
いっつも一人だけ違うフェミニンなワンピースに華美すぎる宝石。
史実に忠実に!とは言わないけど
世界観ブチ壊しすぎ。
ハイウェスト気味の切り替えしは
逞しくなった下半身カバーなんだろうけどさ。
演技の方は安定して超下手だった。
喋らなきゃいいのに。
唐沢さんは英語の台詞を含めいい演技だった。
(日系人部隊のような流暢な英語でないのがいいと思う。
 大人になってから身につけた外国語だからね)
なんで彼は、こんなような主題のピントがボケまくりの映画に出てしまうのだろうか。
演技力の無駄遣いだわね。
脇も実力派揃いなんだけどなー。
テレビ局が作る伝記映画はこれが限界なんだろうなあ。
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