きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「桜嵐記(おうらんき)/Dream Chaser(2回目)」宝塚月組

2021年07月20日 | 宝塚(月組)
どうせ滅びるのなら華々しく、
ではなく、
ギリギリのときまで、
自分達が本流にならないことは十分にわかった上で、
「次」に繋げるべく動き戦った、というのが良いのです。
冷静な判断が含まれているのが良いのです。
それでも諦めず投げ出さないのが良いのです。

そんな正行が、
最後は好きな女のために時間を使いたい、と言う。
どれだけ彼女を思っていたか。
ブワーッと来る。

弁内侍が鳥の声を聞いて、
心が和らぐところも泣く。
それまでの彼女の辛さも、
正行の気持ちに包まれたのもわかる。

2人だけではなく
各所で繊細で細やかな気持ちの流れの芝居。

脚本レベルでしっかり描き込まれ、
役者の芝居でさらに緻密になる。
たまさくサヨナラにぴったり。
ありがとうウエクミ。

華々しく滅びる方が見せ場ができて作りやすいだろうし、
その方が似合う役者もいるけど、
いまの月組には今回の芝居が合う。
細やかで美しく、
それでいて合戦は迫力。

弓を使った踊りとかは勇壮で、
人の入れ替えも鮮やかで、
ウエクミのセンスが光る。
BADDYはなんで単純な総踊りになっちゃったのかな。
芝居の少人数の踊りと
組子半分以上をショー踊らせるは違うのか。

公家役を娘役にさせたのは
、線の細さで武士とは違うことを
ビジュアルから表したかったのかな、
と思ったけど、
待て、
武士役も中は同じ女性だ。

楠木兄弟も良いけれど
ありちゃんの天皇も良いよね。
これ以上、犠牲者を出したくない。
が、
止めてたらいままで自分のために死んだ者の無念はどうなるか。
父の妄執だけでなく、
すべてをわかっているからこその苦渋。
それが伝わってくる。


中村Aショーは、やっぱりいろいろ中途半端だけど、
ヤンさん振付タンゴとか、
ピンポイントでは素晴らしい場面はあるし、
嫌な部分苦手な部分は無いのでリピートはストレス無し。
2階14列だったので群舞の流れも綺麗に見えました。

佐々田先生の後頭部も拝みました。
ありがたや。
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