ゆるゆるほのぼのかと思ったら、
それだけではなかった。
予想外に身内を亡くした人たちの癒えぬ傷の話でもあった。
そうだよね、そう思うよね、と共感するときがあった。
荻上作品には珍しい「闇」は、
芝居上手な役者の地金由来だろうな。
各人の根っこが闇ということではなく、
芝居上手なので、言外の空気だけで表現できているので、
表面のゆるふわだけではない、
奥行きを作っている、というのかな。
特にマツケンとムロがすごかった。
主人公と隣人の距離が深くなるのを、
食事の品数で表すのが良かった。
「人はパンのみにて生くるものにあらず」、かな。
荻上作品なので、やはり飯テロ有りで、
今回は白飯でした。
満腹で臨んだのに、白飯が食べたくなった。
早起きで少しウトウトした間に説明があったかもだけど、
隣人の子供は、と考えると
辛い仮定しか思い浮かばない。