きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜/Fashionable Empire」

2022年08月16日 | 宝塚(花組)


チケットは4公演取れていたけど
そのうち2回が中止。
やっと花組My初日!


芝居は、終盤まではかなり良い。
あてがきがハマっている。
逃避行が景子ちゃんのアンカレ風味にしても、
野心を持ち昇り詰めるリストと、
結果的に彼の足元の攻撃者になるマリーとの関係はとても好みだ。

しかし!オチが弱い!
生田くんあるあるだけど、
いきなり連載打ち切りのように終わる。
ショパンが死んだ後にあと10回は必要だろうに
1回で無理やり終わらせたかんじだ。
そこを、そこを、もう少し!
ネタがなければ作ってくれ!
いくら二人が別れて終わりになっていたとしても、
もう少しなんか描いて!
演者の芝居で、ラストの二人が晩年で
いまは許し合える仲なのは充分わかるけど
脚本的に、もう少し描き込んで欲しかった。

二人の娘が、
ワーグナーの妻のコジマなのね。

悪役、敵役ではなく、
主役がギラギラした野心を持っているのは大好き!
時代の寵児となり、頂点を目指し、
たくさんを手にしても物足りなく、
友の死で立ち止まり、
最後は僧となり音楽を教える、
どの姿も説得力があるカレーのリストでした。
傲慢であるときさえ魅力的。

まどちも恋する時は可愛らしくも、
自分の意思で人生を歩み、戦う、
それに至る姿が力強かった。

人の良い夭折のピアニストのマイティもぴったりな配役で。
妬み合うのではない、馴れ合いでもない、
確かな友情を感じられのは同期ならではなんだろうなあ。

ひとこちゃんはまた女役で、
ファンの方は複雑だと思うけど、
あのジョルジュ・サンドは男役でないと演じるのは無理よね。冒
頭のリスト&サンドは艶っぽかった!


ショーも、まあ、稲葉くんは稲葉くんで。
スカステ番組で稲葉くんの宝塚愛には感動したけど、
ダイスケやサイトーほどの突き抜けた個性がもうちょい欲しいかなあ。
いつもなんか少し足りないんだよね。

中詰前の高速リフトは驚いた。 

指揮は芝居、ショーとも、西野先生。   


開演アナウンス
ご心配をおかけしました。
お心を寄せていただきありがとうございたした。
心を込めてお届けします。

終演アナウンス
どうぞ皆さまお元気で

のような言葉が入って、それだけで号泣だよ。

ショー開幕の「カモ〜ン」は
ファンというほどではない私でも
テンション爆上がりよ!
コメント
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