きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「明治座 浜町寄席」

2014年12月08日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
大きいハコでの落語会です。


「たらちね」柳家小かじ
長屋の粗忽者の男に縁談あり。
相手の娘の器量等はそこそこ。
ただ漢学者の娘なので難しい言葉で話すのが玉に瑕。
自分とならばプラマイゼロということで男は縁談を承知。
さっそく祝言となったが、会話がいまいち噛み合わない。

前座は三三くんのお弟子さん。
話はテンポ良く運び、人物の演じ分けもクリア。
「難しい言葉で話すお嫁さん」できっちり笑いが取れている。
ただオチは難しいよね。
酔って件の・・・は定型句を知っていてこその笑いだもんね。


「明烏」柳家花緑
お堅く子供っぽい息子が心配な大旦那。
息子の吉原行きの後押しをする。

そんなわけで、前の話の定型句の説明から入る花緑くんでした。
ここで初めて「なるほど~」と、わかった人もいるみたい。
自分は永谷園の味噌汁をたくさん飲んで育った筋目の正しい人間、
だから分にあった若旦那の話をやります、で嫌味無くちゃんと受けていた。
若旦那は可愛いねえ。
遊び仲間の合いの手の方も良い造型。


「二番煎じ」柳家三三
冬の晩、「火の用心」と町内を回る大旦那たち。
あまりの寒さに番小屋で酒を飲み出すが。

謡や新内節っぽい「火の用心」のバリエーション多数。
道行く旦那達が見えてきそう。
話の中にもあったけど、店の者が寝ている夜に
町内のために見回る旦那さん達は偉いよね。
ノブレス・オブリージュだ。


~仲入り~


「笠碁」春風亭一之輔
下手な碁を打つ2人の旦那。
待った、待たないで喧嘩が始まり
遠い昔の話まで引っ張り出してくる。

じじいのやせ我慢が可愛いね。
意地を張るのもわかるし、
話しかけたいけど話せない、
身をよじるようなもどかしさが
すごくいいかんじ。
気心が知れている仲だけに容赦ない掛け合いが面白い。


「井戸の茶碗」柳家喬太郎
屑屋が引き取った仏像から大金が出現。
その金を巡る正直者達の騒動。


現代にはない商売が昔はあり、と始まったときに
「え?これから『らくだ』?」と少しビビリましたが
(この時間から長い話は辛いよね)
普通の長さの方の噺でした。
キチンとした古典なのに、どこかkyon2節。
オチにも綺麗すんなり繋がりました。
コメント
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