きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「アルジャーノンに花束を」

2014年09月25日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
わかっちゃいたけど、
皮膚がピリピリしてくるオギーワールド全開だった。
繰り返されるフレーズ、大量に流れて来る台詞に多重唱。
サイトーくんとはまた違う青いライトの世界。
いつもこれだけ趣味に走れるわけじゃないだろうけど、
ヅカにいたら作れない世界だな。

文章の世界が視覚化されたのも面白かった。
原作付き、ではなく、視覚化。
文字で読んだときは、
チャーリィが天才になっていく部分ばかり目に入ったけど、
今日舞台で見たら周囲の人の気持ちがよくわかった。
自分より下の存在だからこそ愛せる。
それは愚かであるかもしれないけれど、
笑顔があったのも確か。

チャーリィが元に戻って行くのも
「見る」と余計に辛かった。
SFというより、「自分とはなにか。なにをもって自分とするのか」という、
むしろ哲学的な作品なのかな。
いや、しかし、SFは
自我や世界の根源を追求するジャンルでもあるしな。
なんてことまで考えた。

しかし、これまた言っちゃいけないんだろうけど、
あの超棒読みだったダグバ様が
こんなに良い役者になるとは誰が想像したことか!
久し振りに見た彩音ちゃんの芝居も良かった。
ヤンさんはオギーのミューズになったのかしら。
退団後の初芝居はここだったよなあ。
コメント
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