きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

中島みゆき「縁会2012~3」

2012年11月13日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー


新しいアルバム中心なのかなんなのか
特に調べずに行ったんで、
最初の「空と君のあいだに」を聞いて
ああ、今回はお気楽なヒットメドレー系ね、
と、安心しちゃったのは私の修行が足りないのでしょう。
みゆきさんは数倍上手でした。
安心させておいて、
若い頃の古傷を突かれる、抉られる曲が
ときどき入り込みます。

「化粧」を、いま、聞くとは。
化粧をしない年齢に聞いていたのと
いま聞くのでは大違いだ。

「真直な線」「悲しいことはいつもある」
「泣きたい夜に」も泣けた。
願い事が叶いすぎるのが悲しい、
ってのは、若いときはわからなかったよ。

前々回ぐらい(広まって薄まって、と感じた回)の
「蕎麦屋」は懐メロというネタっぽい部分があったけど
前回ぐらいからは、古い曲でも
「いま歌うからこそ」のなにかが加味された。
なんだか一周して戻ってきたかんじ???


そして「世情」が来ちゃってさ。
やっぱり、彼女はあの世代なんだな、
シュプレヒコールは今は原発なんだろうな、
とか、思いつつも、
そうやって理不尽な社会に声を上げるのも
大切なことなんだよね。

「時代」もね。
ああ、私、初めて聞いた中学時代から
なんてたくさんの別れと出会いがあったんだろう、
って思った。
むかしは「倒れても」が重要だったけど
今は旅続けることが重要だと思う。
悲壮な決意とかではなく
でも、旅立たなければ行けないんだな。


音にこだわるみゆきさんなので
国際フォーラムA2階のかなり後方でも
歌声はクリアでした。
昔より力が抜けた歌い方なので聞き取りやすい。


コーラスも杉本さんや坪倉さんがいて。
なんというのかなあ。
始め聞いた頃からの年月分が
古傷へ到達が深くなっているというのかなあ。
もう治って新しい皮膚になっても
傷ついた痛みは忘れないんだな。

そんなに凄惨ではなく、
どころかお気楽な青春を過ごしたけど
やはり若いときには若いなりの傷つき方があって。
それを突かれたようなひとときでした。


「パラダイス・カフェ」のイベントも
もう20年近く前なんだ。
うひゃーーー!

あの頃の「同年代」の歌手の現状を思うと
歌える人は強いなあ、とも思った。


しかし、あれだね。
歌えるのにタイトルが思い出せないね。
コーラスまで甦るのに
固有名詞は出てこなくなっている。
やばい!
コメント
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