京都府北部日本海側の舞鶴から若狭湾を横断する国道27号線、西国33箇所観音霊場で広く知られた古刹松尾寺へ進入路を越え、福井県側に入り関屋の交差を左折・・・・・棚田道を登って行くとタブの巨木が道端にたって居る。
振り返れば、広々とした棚田越しに今来た27号線方面がはるか彼方に見渡せる。
この辺は高野集落への中間点、懐かしい景観の残る高野集落へは棚田の中を、あと500mほど登り詰めなければ成らない。
棚田に囲まれた道端に孤立する「高野のタブノキ」は集落の信仰場になって居たのだろう??、根元には像容も定かでなくなった石仏が祀らていた。
道路を挟んだ空き地には農作物の無人スタンドが有り、立ち寄ったが獣よけのネット張られている。
自然豊かな地は、またこうした野獣対策も大変・・・・。
荒々しく力強い根張りで大地を鷲掴みするタブノキは目通り約6m程、大支幹5~6本の株立ち、樹勢はいたって旺盛。
夏の終わりに、棚田を吹き渡る諸風に濃い緑に葉を戦がせていた。
全く無冠のタブノキですが、巨木の有る棚田の景観も素晴らしい。
撮影2010.9.11