巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

西本願寺の逆さイチョウ

2009-06-01 | 京都府


京都近郊に住む僕にとって京都市内はとても行きづらい所です。


それは車移動に慣れ過ぎていて年がら年中渋滞を繰り返す京都市内の道路を走るのが苦手なことと、市内のどこに行っても観光客でごった返しているというイメージが強すぎていつも避けて通っていました。


しかしチャンス到来、新型インフルエンザ発生で京都市内は観光客が激減、道路はスイスイという情報を得てやっと重い腰をあげた。


山城方面から新堀川通りを北上しJR京都駅をすぎると、京都では「おにしさん」の名称で親しく呼びならわされている西本願寺。



当然学生時代には何度も訪れてはいるものの、こんなイチョウの巨木には見向きもしなかったのだろう?まったく記憶の片隅にもなかった。



広い境内の真ん中あたりに枝垂れ桜の巨樹でもあるかのような枝ぶりのこの銀杏がある。


葉や、木肌をじっくり確かめない限り、俄かにはイチョウの木だとは信じがたい。


枝という枝を横へ横へと延ばし、樹幅は約30m、樹高はチンチクリンの15m、まるでチビデブ、イチョウとしてはあるまじき姿のこのイチョウが「逆さイチョウ」と呼ばれているのも納得できる。



主幹は見たところ、5~6mはありそうで、イチョウの古木独特の樹瘤もたくさんぶら下げています。


西本願寺、御影堂建立当時に植栽され、当初から剪定を繰り返しこういう樹姿に育てあげられたもののようですが、高僧が苗木の時に逆さに植えたために横に広がったという言い伝えられているようです。



因みに京都市の天然記念物に指定され樹齢約350年。


銀杏の巨木は見慣れているつもりですが、この木はちょっと異常です、人の手を掛け過ぎ??それがいいのか悪いのか??。


撮影2009.5.30


MAP