吉岡攻の「そんなことって、あり?」

時にはふるさと信州で、時には日本の各地で、そして時には世界で、日々起きているさまざまな問題を考える場です。

■内と外をつなぐ糸

2007-02-22 | 地方行政
 夕張市は今日「財政再建団体」の指定を管総務相に申請した。353億円の借金を18年間で返済するというメドが付いたからだ。いよいよ厳しい市の経営が始まる、と思っていたら、以下のようなちょっぴり心温まる記事が目に付いた。

《以下引用》
 「北海道夕張市で、昨年まで17年続いた国際映画祭が財政破たんで中止になったのを受け、映画人らが恩返ししようと企画した「ゆうばり応援映画祭」が22日、開幕した。映画配給会社などが協賛金を出資し、東京や夕張のボランティアが25日までの4日間、ゆうばり文化スポーツセンターで20作を上映する。開会式で映画評論家の品田雄吉実行委員長は「映画を見て市民の皆さんの活力にしてほしい」とあいさつした。(中略)夕張市は1980年から「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」を開催、国内外から多数の映画関係者や観光客が集まる同市の目玉事業だったが、財政破たんで約9000万円の事業費を賄えず中止を決めた」(2月22日『デイリースポーツ』)《引用ここまで》

 破産した街はどうなるのか。これまではシミュレーション先行の予測だった。しかし今回総務大臣が指定すれば、破産の現実が、市民の日々の暮らしの中に飛び込んでくる。経験したことのない事態が出来するかも知れない。

 4月の統一地方選には夕張の市長選も含まれる。現市長が立つのかどうか、まだ意思表示はない。千葉県出身の人物が、全くしがらみがないから、むしろいい、といって何日か前に立候補の意思表示をしたが、18年間で、とはいえ353億円の借金返済は容易ではなさそうだ。

 そんな状況があるにもかかわらず、「夕張応援映画祭」が開かれたことは、市民にとっては嬉しいことに違いない。市内を歩けば、往年の大スターたちが登場した当時の映画の看板が至る所に掲げられていた。それを思い出しながら、映画だけでも夕張の内と外をきっちりと繋ぐ糸になって欲しい、と思う。
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