エヌのブログ - 永田町激動記 & 東日本大震災記録

2011.8.30新首相誕生に伴い、≪エヌのブログ - 東日本大震災記録≫を、( ↑上記↑ )に改題

菅直人首相の精神病理分析(香山リカ氏) に対するコメント

2011-08-15 10:51:11 | 菅_宰相不幸社会
nikkei BP net http://www.nikkeibp.co.jp/
香山リカ:「若い人に任せる」→「辞めるとは言ってない」→「新代表が決まれば辞任」
――名参謀がいない悲劇の総理、菅直人。

2011/08/11 香山リカ(かやまりか) [BPnet]

  ◆◆ 菅総理、原発「むりやり視察」で事故拡大 ◆◆

前回、菅総理は、「目が行き届く範囲の小集団では、優れた現場感覚を発揮できるタイプではないか」といった話をした。

この手の人物は、現実が自分の思い通りにならなかったときに、すぐ感情を高ぶらせたり衝動的になる欠点がある。その点で菅総理は、ともすれば現実から遊離して理想や遠い未来の社会に思いを馳せがちな鳩山前総理とは、まさに正反対のタイプといえよう。

現実主義の菅総理にとっては、「いま、ここで」やらなければならないことが山積みの大震災は、本来であれば本領発揮できるはずの場であった。

原発事故を受けていち早く現場を視察しようとしたことも、「まず自分が動く」という菅総理ならではの発想だったのだろう。

(筆者のコメント)香山氏の指摘を否定する訳ではないが、菅首相の本音は、ここで派手な行動(パフォーマンス)をして、手柄を見せ付け、低迷する支持率低を上げようとしたこと。

しかも、首相が現地に行くということで、現地に警備体制を敷くため、現地は原発事故収束に集中することが出来なかった。

しかもしかも、原子炉に冷却水を注入するため炉内の圧力を下げざるを得ず、危険なベントを実施することになっていたが、風が海方向に吹いている早朝に実施しておれば、近隣の住民は被曝から免れることが出来た。しかし、菅首相の早朝視察でベント時刻が大幅に遅れ、その為、風向きが内陸に向かい、多くの住民と広い地域が放射能物質で汚染されてしまった。


(証言)福島第1原発の吉田所長:
「言い訳になるかも知れないけど、菅総理がフクイチ(福島第一原発)の現場に来た事で、そちらにばかり目がいってしまい、2時間ほど「ベント」などの指示が出せなかった。当時は、すべて私が指示して動いていた。それが止まったことで、周りも動けなくなってしまった。」

ただ、今回の震災と原発事故は、「まず自分で」と個人が動いて対応できる範囲を、あらゆる意味で大幅に超えていた。そこが彼と日本にとって悲劇だった。

  ◆◆ 総理「こんなにやっているのに」が的外れに ◆◆

多くの人が指摘したように、総理はあくまで指揮官の位置に立つべきだった。

自らは動かず、組織を構成しそれぞれの現場責任者を人選して指示を出す、といった采配だ。

ところが、それは「現場の親方」菅総理は、もっとも苦手とするところ。だから肝心なところで姿が見えず、「必要なさそうなときにバタバタ動く」最悪のパターンに陥ってしまったのだ。

おそらく本人としては「こんなにやっているのに」という思いであろう。

たしかに、手抜きをしたわけでもラクをしていたわけでもない。心身の限界まで働いていることは事実だと思う。しかし、やらなければならないことの次元が、残念ながら違っていたのだ。

(筆者:ちょっと異議あり!)確かに菅首相は一生懸命やっていたのかも知れない。しかし、それは事故の収束や住民の安全のためではなくて、自分が手柄を立てたいため。ただそれだけです。だから、最後は、被災の復興復旧を人質に取ってでも居座ろうとしたのです。

  ◆◆ 「辞める」と言ってからなぜか「居座り」 ◆◆

目の前の現実から少しだけ身を離して全体を俯瞰し、それぞれの担当部署に人を配置し、お互いの力学を考えて調整を行う。自分の姿を消して「神の視点」に立って動かなければならない。

(筆者のコメント)菅首相は、と言うよりも、菅直人という人物は、コツコツと汗をかいて準備した他人の力作をいとも簡単に横取りし、派手なパフォーマンスを演じて自分の手柄にする男です。「自分の姿を消す」とか「神の視点」とか、まったくありません。

付け加えると、香山氏は、菅厚生大臣の時の「薬害エイズ問題」を菅氏の手柄のように認識しておられるが、それは事実ではありません。ここに登場する、小泉元総理の飯島秘書官もそのことに触れています。(菅厚生大臣の後が小泉厚生大臣でした。) 私のブログでも、当時を知る関係者の意見を拾い集めています。

そんなときにも菅総理は自分の得意技に拘泥し、地に足を着け過ぎようとした。

それが結果的に震災対応・原発事故対応への遅れとなり、内閣支持率を大幅に下げることにもなってしまった。ついには「自らが将来の辞任を約束することで内閣不信任案可決をかわす」事態にまで。

ところが、その後も菅総理は辞任の約束を「辞めるとは言ってない」と反故にし、落ち込んだり動揺したりすることもなく、淡々と居座って内閣運営を続けている。

「辞任はいつ?」と野党ばかりか民主党内からも不信の声が高まっているにもかかわらず、「やるべきことをやってから」と、特に気にする様子でもない。

さらに最近では「個人的な意見」とただし書きをつけながらも「脱原発」を明言した。これについては、「いつもの不定見な八方美人」という声と評価する声が錯綜している状態だ。

(筆者のコメント)菅直人は、自分が首相の座に留まるためなら、何でもする男です。身内をだますことなど、何とも思っていません。というより、民主党の議員をそもそも身内と考えていません。身内は、妻の伸子氏と息子の源太郎氏だけです。

しかも、伸子夫人は菅首相以上に神経が図太く権力亡者です。官邸を完全に私物化しています。こんな首相夫人は日本に例がありません。中国の江青、フィリピンのイメルダ・マルコス、ルーマニアのエレナ・チャウシェスクと並ぶでしょう。

  ◆◆ 四面楚歌でこそ総理の「本領発揮」 ◆◆

おそらく現在は、民主党内でも経済人や識者らのあいだでも「菅派を表明するのは自分にとって不利になる」と考える人が増え、まわりからどんどん人がいなくなりつつあるはずだ。

ただ皮肉なことに「身の回りにいるのは、個人の利害とは無関係に自分を支持してくれる人だけ」という状態は、菅総理にとってはもっとも居心地のよいものかもしれない。

(筆者のコメント)菅首相が四面楚歌状態の時、利権に目ざとい孫正義社長は、菅首相に気持ち悪いほどのゴマをすって接近して行った。

本当に手足となって動いてくれる何人かとあちこちの現場を動き回りながら、そこでの対応をひとつひとつ決めて行く。

大きな全体としてどういう方向に向かいつつあるのかについてあまり考えなくても、もはやまわりにはそれを批判する声もない。

――これこそ、「現場の親方」菅総理が芯から心地良く動けるパターンだからだ。

  ◆◆ 8月10日の「退陣」表明、今度こそ本当か? ◆◆

6月の不信任案提出騒ぎのときに「退陣表明」と取れる発言をして不信任案を封じ込めた菅総理。その後「退陣とは言ってない」で鳩山前総理からすら「ペテン師まがい」扱いされ、大もめになったのはご存じの通り。

あれから2か月も経った8月10日になってようやく「本気」退陣表明をした菅総理だが、6月の騒ぎを考えると、今回信じていいものかどうか。

もしかすると「いや、この対策をしてから」「この法案を通してから」と次から次へと課題をこなしながら、意外に長く総理を続けるかもしれない。

巷で言われる「権力へのしがみつき」といった世俗的な意図ではなく、「だってこの現場はまだ終わってないから」という菅総理独特の等身大の現実感覚発想によってだ。

(筆者のコメント)菅首相は、民主党執行部から追い込まれ、執行部のある人物がマスコミに菅退陣を大きく報道させ、退陣の既定化を固くしました。しかし、今でも最後のチャンスを伺っています。

香山氏の“「権力へのしがみつき」といった世俗的な意図ではなく”に、私は同意しません。

本来であればこのような性格傾向の人は、良い参謀が付くことで、その実力を十分に生かすことができるはず。

(筆者のコメント)利用できるもの(者・物・事柄)は何でも利用し、役立たないと見るや無慈悲に捨てる、自分の脅威になる存在に対しては、「悪」のレッテルを貼って、魔女狩りのムードの中で殺してしまう。そのような菅直人にまっとうな参謀など付くはずがありません。

勝手に利用された市川房枝氏は、側近に「菅くんは絶対に信用してはダメよ」「自分の葬儀には菅だけは呼ぶな」と言ったそうです。

菅氏の学生時代を知る佐々淳行氏も、有吉佐和子氏も小説の中で菅氏を警戒しています。古い友人だった田上等氏も、さきがけの田中秀征氏も、菅氏を批判しています。


総理をコントロールする「影の総理が必要」というのも問題だが、小泉総理に飯島秘書官がいたように、菅総理にも歴史や世界を知り、時間的にも空間的にも広い視野でものごとを見て進言できる執事的な役割の側近が本来必要だった。

  ◆◆ 補佐がいなかった「悲劇の総理」に巻き込まれた「悲劇の日本」 ◆◆

自他ともに「辞任」を見据えつつ「総理業務」を続ける菅総理。いよいよ職を辞する日が来ても、うつ病などの心の病に陥る可能性は少ないだろう。

「その繊細さ欠如が問題」と考える人もいるかもしれないが、そうではない。

ストレス状況に弱く、心身に不調を来たす、アルコール依存になる、躁状態になったり号泣したりする、といった政治家が多い中、「心の中より現実」とあくまで現実にへばりつき続ける総理は、実は貴重だったのかもしれない。

(筆者のコメント)実は貴重だった」・・・香山先生は影響力の大きい方だから、こんなこと、冗談でも文章にしないで頂きたい。

菅首相は、悪魔に国家・国民を売り渡してでも、自分が権力の座に居座り続けることを、一点の躊躇もなく実行する男です。

しかも、国家を運営する能力は極めて低い、ましてや1000年に一度の大震災とあってはならない原発事故、それに世界的な経済金融不安、こんな非常事態に対処できる能力は皆無です。

早く辞めていただきましょう。そして、菅とまったく無縁な人物を次の首相に選びましょう。

ただ残念なのは、このようなタイプがひとりで政権運営的な仕事を担当するのは、本人にとっても日本にとっても不幸。まして大震災・原発事故といった危機のときにはなおさらだ。

名参謀、名執事、名ブレインを配置できなかったことこそが、菅総理いちばんの「失策」ないし「不運」という歴史的評価になるのだろう。

(筆者のコメント)民主党が菅直人を代表に選び、総理にしたことが、国民にとって最大の不幸を作りました。昨年の代表選挙で菅直人を選んだ民主党国会議員、地方議員、そしてマスコミに誤導されて菅を選んだ党員・サポーターは、自分の責任を反省して下さい。

香山リカ(かやまりか)
精神科医・立教大学現代心理学部教授
1960年7月1日北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を生かして、新聞、雑誌で社会批評、文化批評、書評なども手がけ、現代人の“心の病”について洞察を続けている。専門は精神病理学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ。近著に「世の中の意見が〈私〉と違うとき読む本――自分らしく考える」(幻冬舎)、「生きてるだけでいいんです。」(毎日新聞)など多数。

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昔からの同志・盟友が、菅直人氏に贈る言葉

故・田英夫氏「彼は、市民の味方と言っているが、本当は思っていない。権力亡者だよ」
「政治は国民のためのもの、菅直人の権力欲を満足させるためにあるのではない」(盟友の遺言)
菅首相は、「自分のことしか考えない首相として歴史に深く刻まれる」(田中秀征)
「 菅さん、潔く引け 」 村山富市元首相
国民生活を「人質」に取る菅直人 / 手にしたものは放さない ・・・ かつての盟友の言


昔を知る人物による、菅直人氏の評価

市川房枝元参議院議員の遺言(2) 「菅くんは絶対に信用してはダメよ」
市川房枝氏、 『自分の葬儀には菅だけは呼ぶな』
故人(市川房枝氏)を利用する菅直人 ・・・ 菅の言葉はウソだらけ
「複合汚染」の著者、有吉佐和子氏も菅直人を警戒していた
初代内閣安全保障室長・佐々淳行氏、菅首相を語る
菅直人の学生時代 ・・・ 自分だけは助かる「4列目の男」 (佐々淳行氏の言)


薬害エイズ事件とカイワレ大根事件の真相

最低の男・菅直人 ・・・ 薬害エイズも他人の手柄を横取り、嘘のパフォーマンス
薬害エイズ事件、事実を歪めて自分をヒーローに ・・・ 菅直人はエセ市民運動家(江藤淳)
「薬害エイズ」事件の真相 ・・・ 菅直人厚相とマスコミと検察が作り上げた魔女狩り旋風
故・田英夫氏「彼は、市民の味方と言っているが、本当は思っていない。権力亡者だよ」
許せない“菅のカイワレ記者会見” ・・・ 風評被害で、農家は破産・自殺 >>> 菅災




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