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経済学をめぐる巨匠たち 小室直樹

2009-11-29 00:37:32 | 書評
何年が前から,一度経済学をちゃんと勉強したいと思っておりました。パートタイムで大学院へ行く事もずっと考えているのですが、現実は厳しく、実現しそうにありません。まあ、勉強は結構好きなのですが熱心ではないので、学校は馴染ま無いのかもしれません。

書店やAmazonで経済学を俯瞰出来る様な本(英語の)を探していたのですが、ふと本棚にあった「経済学をめぐる巨匠たち」を再読してみました。経済学を創始からシンプルに説明してあり、現在の問題点まで鋭く指摘している素晴らしい本でした。

先ず、経済学を古典派とケインズ派に二分し、その識別条件は「セイの法則」を公理とするか否かとしております。「セイの法則」は市場に供給される全てのモノは売れるという法則です。この法則を公理とすれば古典派、信じなければケインズ派となります。供給サイド(古典派)、需要サイド(ケインズ派)と考える事も出来ます。又,経済学は、資本主義の歩みとともにあるので、ヴェーバーで資本主義発生のメカニズム、私的所有権の絶対性と抽象性について説明してくれてます。

なんと言ってもこの本の一番の価値は、シュンペーターの「資本主義は成功故に滅びる」の予言から、現在進行形の政治、経済状況を的確に分析している事である。2004年出版ですが、5年経っても少しも輝きを失っていません。現在を理解するために経済を抜きには出来ないので,経済学の知識も必需です。先ず,この本で本当にシンプルな原理原則を押さえておく事が出来ます。

尚、小室直樹は名前を知っているだけで、著作等は知らないのですが、今後出来るだけ読んでいくつもりです。インターネットで調べた限りでは、奇行等もありエキセントリックな人物との評もありますが,この本の印象と経歴からも、博学でその上素人にも分かり易く学問を教えてくれる希有な人物だと思います。

数年前購入した時に読んだ(と言う行為の)記憶あるのですが、内容は一つも頭に入っておりませんでした。私は一体何を読んだのでしょうか?懲りずに、英語(日本人以外の著作)で経済学を俯瞰出来る様な本を探すと思いますが、これ以上の本には出会える様な気がしません。
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