賛否両論あるとはいえ、米国の大学教育で優れている点は、
どんなに無知な人間であっても、与えられたノルマさえこなしていけば、
一定の水準に達することができるように、カリキュラムが組まれていることである。
その内容は、大学や教官によって様々だが、
日本の大学に比べれば、はるかに体系的な視点から考えられているし、
学習が効率的に進むように、ガイドブックやマニュアルも数多く出版されている。
以前の記事で、冷戦史研究のテキストブックを紹介したことがあったと思うが、
最近、ネットサーフィンしながら、色々と調べ物をしていた際に、
偶然、冷戦史研究の実践ガイドを提案しているウェブサイトを発見したので、
それを紹介することにしたい。
Marc Trachtenberg
"Doing Cold War History: A Practical Guide"
http://www.sscnet.ucla.edu/polisci/faculty/trachtenberg/guide/guidehome.html
ウェブサイト管理者は、米国の欧州政策を中心に歴史研究を行なっている人物で、
現在は、カリフォルニア大学で教鞭を執っているとのことである。
内容としては、基本的に大学院生を対象にしたもので、
冷戦史研究を行なう上で押さえるべき手順やリサーチの方法、史料の集め方などが紹介されている。
また、完成させた論文を出版しようと考えている人のために、
出版会社との交渉や手続きに関しても言及されており、
管理者自身の経験も踏まえて語られているので、実に明快で分かりやすく書かれている。
日本では、研究手法やテクニック、あるいは先行研究の押さえ方や史料情報などは、
あたかも「秘伝のタレ」のように、その中身を他人には教えようとしないことが珍しくない。
何とも心の狭い話である。
出来るだけ沢山の人に関心を持ってもらうためには、
研究分野への参入障壁を下げることが一番の近道であろうし、
そのためには、こうした形で作業マニュアルを公開してしまうことも、
場合によっては、必要であるように思われる。
とりあえず、当ブログ・左側のリンク集にも加えておいたので、
ご関心のある方はチェックしてみて下さい。
どんなに無知な人間であっても、与えられたノルマさえこなしていけば、
一定の水準に達することができるように、カリキュラムが組まれていることである。
その内容は、大学や教官によって様々だが、
日本の大学に比べれば、はるかに体系的な視点から考えられているし、
学習が効率的に進むように、ガイドブックやマニュアルも数多く出版されている。
以前の記事で、冷戦史研究のテキストブックを紹介したことがあったと思うが、
最近、ネットサーフィンしながら、色々と調べ物をしていた際に、
偶然、冷戦史研究の実践ガイドを提案しているウェブサイトを発見したので、
それを紹介することにしたい。
Marc Trachtenberg
"Doing Cold War History: A Practical Guide"
http://www.sscnet.ucla.edu/polisci/faculty/trachtenberg/guide/guidehome.html
ウェブサイト管理者は、米国の欧州政策を中心に歴史研究を行なっている人物で、
現在は、カリフォルニア大学で教鞭を執っているとのことである。
内容としては、基本的に大学院生を対象にしたもので、
冷戦史研究を行なう上で押さえるべき手順やリサーチの方法、史料の集め方などが紹介されている。
また、完成させた論文を出版しようと考えている人のために、
出版会社との交渉や手続きに関しても言及されており、
管理者自身の経験も踏まえて語られているので、実に明快で分かりやすく書かれている。
日本では、研究手法やテクニック、あるいは先行研究の押さえ方や史料情報などは、
あたかも「秘伝のタレ」のように、その中身を他人には教えようとしないことが珍しくない。
何とも心の狭い話である。
出来るだけ沢山の人に関心を持ってもらうためには、
研究分野への参入障壁を下げることが一番の近道であろうし、
そのためには、こうした形で作業マニュアルを公開してしまうことも、
場合によっては、必要であるように思われる。
とりあえず、当ブログ・左側のリンク集にも加えておいたので、
ご関心のある方はチェックしてみて下さい。