映画で楽しむ世界史

映画、演劇、オペラを題材に世界史を学ぶ、語ることが楽しくなりました

アルゼンチン「ステート・オブ・ウォー」

2011-02-16 21:58:19 | 舞台は中南米
アルゼンチン映画「ステイト・オブ・ウォー」 1982年、南大西洋の戦争、イギリス側から言えばフォークランド紛争、アルゼンチン側から言えば「マルビナス戦争」を描き、トライベッカ映画祭で賞をとったという。 実録風な描き方で、前線にいた兵士たちの虚しさはよく分かるが、戦争の背景の説明や、戦争の全体感が描かれておらず、物足りない、勿体ない。 考えてみれば、この戦争、アルゼンチン、イギリスの「領土争い . . . 本文を読む

必見「セントラルステーション」

2011-02-16 21:44:26 | 舞台は中南米
「セントラルステーション」は「ロード・ムービー」の一、二を争う秀作、 色んな映画賞を総なめした。それのみか、80年代以降生まれた映画の中でも 「ニュー・シネマ・パラダイス」に匹敵する名作だと思う。 現代ブラジルの種々社会問題を率直に挿入している点も好感持てる。 ブラジル等中南米諸国は、その時々の政権が映画造りに金を出したり止めたりの変遷を繰返してきたが、ようやく自身の文化の発露としての映画の位置 . . . 本文を読む