詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

話術でもプロだった谷村新司さん。

2023-10-17 12:01:38 | 千駄記

わが家の窓辺、ガラスの風鈴。

 

10/17(火) 

 

谷村新司さんの訃報。

訃報とは死者の記憶を呼び覚ますものだ。

 

ラジオ「セイヤング」で谷村新司を知った。

「天才・秀才・バカシリーズ」は勿論、トークが面白かった。

一緒に出ていたばんばひろふみさんがまたよく笑う人で。

ミュージシャンとしてはバンバンの方が当時は実績があった記憶。

アリスを全国に知らしめた「冬の稲妻」のヒットはラジオより後。

アリスがヒットを連発するようになったから「セイヤング」が

終わってしまったと思うほど、ヒット曲が続いたのを思い出す。

アリスでは「黒い瞳の少女」が好きだった。

 

ソロになってからの活躍もご存じのとおり。

スナックで「忘れていいの」をデュエットしたことがあるし。

ソロでは「ガラスの風鈴」を数日前にも聴いた。

 

谷村さんはいわゆるエロでも、爽やかなエロだった。

彼が歌舞伎町のエロ本屋さんに行ったとき思わず「うわぁ、すごい」

「おお!これはこれは」などと歓声をあげたという。それを見た店主に

「キミ、珍しいね。ウチでバイトしない?」と誘われたという。

それ以降、店番などを頼まれるようになったとか。

フツーの客はひっそりとエロ本を探すから、たしかに珍しい。

アリスが売れない時代からエロ本屋のアルバイトをしていたという。

「冬の稲妻」の大ヒットからヒットを連発し、ついに武道館まで上り詰める。

その武道館コンサートが終わったあとも、いつもどおり歌舞伎町で

エロ本屋の店番をしていると、若いお客さんがやってきて、

目が合うと「えっ谷村さんですよね?」、「うん、そうやけど」と応えると

「ボク今日、武道館に行って感動したのに!」と言われたというオチ。

 

彼がどこかで語っていたトークを思い出してみた。

何十年も前に聞いた話を思い出せる。

話術でもプロだったんだな。

 

 

 

おしまい。

 

 

 


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