百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

播種

2013-03-10 23:57:12 | Weblog

今日は昨日とはうって変わり、寒の戻り。
こんな日は“播種”に限る。
先ずは、トマトから
そして、アスパラガス・・・
自家採集なので、何年間か続けると“先祖返り”するものもあるが、突然変異も原種からの形質の出現と捉えると、何ともおもむきがある。

青天

2013-03-09 23:31:42 | Weblog
穏やかな天候に、野良仕事で汗出来ることは、何とも何ともありがたい。
天気に良い悪いはないはずなのに、「いいお天気やなぁ」とか「生憎のお天気で・・・」という表現をする。
雨が欲しい時に雨がなく、もう少し寒い日が続いて欲しい時にやたら暖かくなったりする、自然とはそんなものなのに、どうも時々思い通りにならないことに苛立ちをおぼえる。
人間関係でさえ、なかなか思い通りにならないのに、況んや自然をや。

黒丸

2013-03-08 03:19:07 | Weblog
黒の野菜の中で、これは黒長大根。
皮は黒色ですが、切ると中身は白く、時々蕪のような丸いカタチに成長することがある。
福井の種屋さんから四年前に購入して今年で4度目の更新となるが、基本は西洋野菜といわれている。
蕪のような味覚で、辛みが少ない場合と、辛み大根のような味に仕上がることがある。
福井は“おろし蕎麦”で有名だが、そのおろしには越前辛味大根が用いられ、この辛味大根には紅い色や緑の色、黒い色があり、こちらの方がルーツなのではないだろうか。

鞍掛豆

2013-03-07 00:06:41 | Weblog
鞍掛豆(在来品種)は、ゆばをつくるのに適した品種だという。
馬に鞍をかけたような模様からこのように呼ばれ、青豆の一種。
丸ではなく、平べったい豆で、甘さがあり、味噌や煮豆等、なかなかどんな料理にもあうという。
大豆は在来種も含め各地にさまざまな種類があり、それぞれの用途がある。それらは長い歴史の
中、日本の食文化の基礎を築いたものであり、本来もう少し見直され、収量ばかり追求する農の
あり方を見つめ直すもっとも良い素材なのではないだろうか。

啓蟄

2013-03-05 23:33:13 | Weblog
今日は、虫達が冬ごもりから出てくる“啓蟄(けいちつ)”。
冬至以降、一日一日、日は長くなり、最近は、午前6時前でも少し明るくなった。
虫達は、基準温度を堆積し、春を待つという。
冬が終わって少し少し気温が高くなってくる様を虫達はキャッチし、それを足していく。
といっても気温そのものを足すのではなく、それぞれの虫毎に発育限界温度があり、たとえばある種の虫のそれが7℃だったとすると、7℃を基準としてその日に気温から7℃を引いた温度を1日分ずつ足していく。例えば、10℃の日が2日あったら「2日℃」である。こうして温度の総計がある一定の値に達すると卵からかえったりさなぎになったりするという。
虫達も植物達も、動物も私達も、“春”を待っている。

植物と二酸化炭素

2013-03-05 00:39:11 | Weblog
植物が光合成をするために二酸化炭素はなくてはならないもの、だが植物も人間と同様に呼吸し二酸化炭素を排出している一面がある。
呼吸は一般に光に左右されないが、温度が最適の場合、光合成は光が強ければ強いほど盛んに行われる。その際、二酸化炭素は充分に植物の周辺にあることが大前提となるが。
温度を一定にした場合、二酸化炭素の濃度が高ければ高いほど、光合成は盛んに行われ、二酸化炭素が光合成の限定要因となる。
植物は、この二酸化炭素を固定するために、細胞内に二酸化炭素を輸送・濃縮するシステムを獲得し、光合成の炭素固定のその手法によってC3植物、C4植物、CAM植物に大別することができる。イネ,ムギなど地球上の植物の多くはC3植物に属し、カルビン・ベンソン回路で大気中のCO2を固定して炭水化物へと変換します。Rubisco(CO2固定酵素)はCO2と反応するカルボキシラーゼ活性と競合して酸素と反応するオキシゲナーゼ活性も示すので、C3植物の光合成効率は決して高くないが、トウモロコシなどのC4植物は、維管束鞘細胞と葉肉細胞からなるクランツ構造を利用したC4回路でCO2を濃縮することによって、Rubiscoのオキシゲナーゼ活性を排除することで、効率化を図っている。またCAM植物は夜に
CO2を固定し、リンゴ酸を合成し液胞に蓄え、昼間に気孔を閉じリンゴ酸の脱炭素反応でCO2を取り出し、夕方C4植物とよく似た光合成をおこなうが、日中に活動できないため効率はC4植物より劣る。

暴風雪

2013-03-03 23:07:43 | Weblog
春になるかな・・・
と思っていたら、
東北や北海道では“暴風雪”が・・・
“暴風雪”とは、風速20メートル(秒)を越える激しい風をともなった猛吹雪のこと。
視界0の世界、以前北海道にいた時に一度だけ経験したことがあるが、あの日は1日に3000を越える車の事故が、札幌市内で起こった。
視界0・・・そんな日は外出しないに限る。

本葛

2013-03-02 20:49:30 | Weblog
本葛は商品化するのに、1年と半年の期間が必要だという。
今、普通に販売されている葛餅の葛は化学的に処理されているようで
・石灰水や硫酸等、化学薬品を投入したり、
・消泡剤、漂白剤を使用したり、
・合成添加物等を添加したりしている という。
本葛をつくる際には、効率化の追求ではなく、高品質の追求であり、手間を惜しまないことか大切なようだ。

同調現象

2013-03-01 23:55:50 | Weblog
周りの人と同じ行動をしていると安心し、逆に自分が正しいと思っても他の人が異なる行動をしている場合には不安になるといった集団心理のことを同調現象という。
アメリカ合衆国の心理学者スタンレー・ミルグラム(Stanley Milgram)が行った、数が及ぼす影響について有名な実験がある。
人を街頭に立たせ、何もない空を眺めている場合に何人の通行人が同じように空を見上げるか、というもの。
眺める人が1人の場合には、4%と極少数の人が空を見上げるものの、ほとんどの人が通り過ぎて行く。
眺める人を5人に増やした場合には20%に増え、眺める人を15人に増やした場合には45%の人が立ち止まって見上げるという実験結果がある。
眺める人数が増えるほど、立ち止まったり見上げたりする通行人の数や立ち止まる滞在時間が増加した。
この実験から、同調現象の働きによって、個人が集団行動へ誘引され、行動感染を起こすということがわかる。
また、あえて美味しくないサンプルを試食してもらい、それをあえて美味しいという回答の実験をすると被験者の回答はどうなるかというと、1人、2人の場合は被験者は自らの意見を述べるが、3人になると、同調現象が作用して、被験者も美味しいと回答する割合が高くなる。
この実験では、同調現象が働くことで、集団の意見や集団の空気感といった圧力によって個人の意見が抑制されてしまうということがよくわかる。