百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

手づくり豆腐

2012-08-21 23:28:58 | Weblog
やっと念願の地産地消の手作り豆腐を、みなさんのご協力のもと販売へ!
まだまだ試験的な販売なので、製造は、火曜日と土曜日の週2回だけですが、よろしければお声をかけて下され! 
大豆の旨さがしっかり出ている1丁250円(430g)の昔ながらの近江八幡のお豆腐です。
大豆には、農薬や化学肥料を用いずに栽培された『イカリファーム』さんのフクヤタカ(品種)を用い、その大豆を、ミネラルの独自の調合で、昔ながらの豆腐に仕上げた『ますや食品』さん。その豆腐をひとつひとつ大切に販売しようと試行錯誤されている『NPO法人百菜劇場』さん。近江八幡の三者が熱いタッグを組んでやっと実現した“手づくり豆腐”の企画です。
販売は、
火曜日 エコ村(近江八幡市内)・・・お問い合わせは NPO法人百菜劇場 まで
土曜日 ほんまもん市(草津市青山)・・・お問い合わせは ほんまもん市 まで
土曜日 近江野菜の台所(大津市玉之浦)・・・お問い合わせは 菜園レストラン まで
よろしくお願いいたします。 

共生細菌

2012-08-20 21:58:02 | Weblog
共生細菌と共生する?
実はそれらと寄り添っているのは宿主の方なの?
多くの昆虫類が細菌との細胞内共生関係にあることはわかっていたが、それらが選択的に母子間で伝達されるという。
エンドファイトという共生細菌(内生菌)は現在農業資材にも活用されかけているが、昆虫と植物の関係の中で、共生関係があり、尚且つ世代間で受け継がれるというと、何か脈々と受け繋がれる歴史を感じる。

京の水

2012-08-19 21:09:39 | Weblog
八風街道をまっすぐ永源寺を抜けると、街道の分岐の手間に『名水 京の水』 がある。
滋賀県(近江)にあるのに、何故『京の水』という名が・・・。
ここには、遠く江戸から伊勢路を経て鈴鹿山脈を越え、近江の里にたどり着いた旅人が遙かなる京の都へ思いを馳せながら、この「京の水」で喉を潤した歴史があるといわれている。旅人にとっては、なんとも心を癒してくれる幻の水であったといわれており、この水の名は、いつとはなしに旅人が名づけたもののようだ。
特徴は硬度が18mg/Lの超軟水で、とても口当たりが良く、天候に関わらず常に豊かな水量を持つ点が挙げられる


紅色細菌

2012-08-18 22:29:33 | Weblog
圃場(水稲の場合)が真っ赤に染まることがある。
原因は、紅色細菌の繁茂によるものだが、この紅色細菌には光合成機能を有するものがあり、それらを紅色光合成細菌と呼ぶ。
面白いのは、光合成的生育を行うのは嫌気条件下のみであり、紅色硫黄細菌(紅色細菌の一部)は絶対嫌気性のものが多く、紅色非硫黄細菌(紅色細菌の一部)は通性嫌気性で、好気条件下では酸素呼吸によって生育できるものが多い。その場合、不思議なことに光合成色素や光合成に関与するタンパク質の合成は好気条件下では行われず、生育環境が嫌気的(酸素欠乏状態)になって初めて合成が開始されるようだ。

美味しいお水

2012-08-17 22:27:10 | Weblog
美味しいお水の定義とは・・・
水の特徴は、ひとつは硬度にあるといわれている。
硬度とは、水に微量含まれるカルシウム (Ca) 塩やマグネシウム (Mg) 塩(あるいは同じことだがCaイオンやMgイオン)の濃度のことだが、硬度が60以下を軟水、120以上を硬水という。日本の水は基本は軟水が多い。軟水はお茶やお味噌汁に適しており、硬水は灰汁出し等に適している。
二つめに、電位がある。水道水の電位は+300~+600mV台を示し、極度に酸化した状態であり、あまり好ましくない。健康な人の舌は、-100mV前後の電位で、-100~+100mVの範囲が美味しく感じるといわれている。
-100mV以下になると還元水の特徴が顕著になり・利尿作用が増し、血液が浄化される。・ミネラルの溶解度が著しく増す。・体内の酸化部分に作用し、体質の改善効果がある。
三つめには、あげられるのは蒸発残留物になるのではないか。カルシウムイオン・ナトリウムイオン・カリウムイオン・塩素イオン・硫酸イオン・炭酸水素イオン・ケイ酸イオンなどのミネラルの含有率によって、その量が多いと苦味・渋みなどを感じ、適度に含まれているとコクのあるまろやかな味になるといわれている。

有機農業の手引

2012-08-16 21:28:13 | Weblog
有機農業推進法が制定されて早や6年、各県は推進計画をそれぞれ策定し、国は技術体系をまとめた。慣行農業から有機農業に転換したいという方々や有機農業への新規就農希望者も増え、着実に有機農業が浸透しているかのようにみえるが、なかなか遅々として進んでいないのは、有機農業のもつ基本的な精神というか、生物多様性や持続可能な農のあり方について深く考えた基礎をもつ農の精神的なベースだ。
今回、国の平成23年度生産環境総合対策事業(有機農業標準栽培技術指導書作成事業)の事業報告書として『有機農業の手引』が、一般財団法人日本土壌協会より、下記のHPに掲載された。
 http://www.japan-soil.net/report/h23.htm
確かに技術体系としてまとめ上げていくことは大事だと思うが、もっと大切なことがあるような気がしているのは私だけではないはずだ。



灰汁

2012-08-15 22:52:03 | Weblog
灰汁(あく)は さまざまな役割を果たしてくれる。 
灰汁(あく)は、人間にとって必要ではないもの、毒のような少し危険なもの、渋み・苦み・不快な臭いなどのモトとなるものと思われがちだが、確かにそういう一面はあるものの、洗濯や染物に用いられたり、実態は遊離アミノ酸や有機酸、ポリフェノール等を多く含むものでもある。
基本は植物の灰を水に溶かして上澄みをすくった液のことを指し、炭酸カリウムが主成分であるためアルカリ性で、洗剤、漂白剤に用いられ、着色する際の抽出や添加時に用いられる。
植物性の灰汁と動物性の灰汁は少し意味合いが異なる。というのは、植物性は、植物を他の動物から守るための意味合いが強く、動物性は、煮出した際の熱変性したタンパク質等の意味合いになる。面白いのは、フランス料理はこの熱変性した臭いや濁りを出来るだけ取り除こうとするが、イタリア料理はこれらも上手く用いようとする。
そう考えると灰汁もまた、用い方でモノの多様性を拡げてくれるものとなる。       

帰ってきたヨッパライ

2012-08-14 22:01:31 | Weblog
「おらは死んじまっただ おらは死んじまっただ
 おらは死んじまっただ 天国に行っただ ・・・」
1965年京都で結成された『ザ・フォーク・クルセダース』が1967年に発売した作品。
酔っ払い運転で天国に逝ったヨッパライは、天国でもお酒に溺れ、全然真面目な生活を送らない、挙句神様に叱られ天国から現世に舞い戻る・・・というお話(詩の内容)。
『ザ・フォーク・クルセダース』は通称“フォークル”と呼ばれ、アングラという言葉をもっとも早く音楽界に持ち込んだといわれている。結成し、自主出版したアルバムがたまたまマスコミの眼に留まったことから東京のレーベルからの出版となり当時270万枚の売上げを作った。しかし学生であった彼らは当初予定通り、1年後にフォークルを解散、それぞれ独自の音楽活動を進めた。東京の会社(音楽事務所やレコード会社)からのラブコールをよそに、何とも彼らは自由だった。

火糞(はいごえ)

2012-08-13 22:09:03 | Weblog
火糞(はいごえ)
「はいごえ」は「万のものを蒸し焼きにして、その灰を濃い肥えと混ぜて寝かせてから使う」ものと『日本農書全書(著:宮崎安貞)』にある。
明治以前は、炭と少しの有機肥料を混ぜて肥料として使用していたようだ。
実際に使ってみると、炭に驚くほどの根粒がつき、収量も化学肥料同様に上がったという話もある。

オリンピック強化予算

2012-08-12 21:34:29 | Weblog
水泳に、体操、レスリング、サッカーに、バレーボール等々、London五輪は景気低迷の日本に大きな元気を与えてくれている。
柔道は何とも残念な結果だったが、国際ルールの変化や力強い柔道への対応等対策を練る必要はあるが、今回の日本の五輪の特徴は、その組織力や分析力、戦術の練り方等々にあったのではないかと思われる。
また一部では、オリンピック強化予算でメダル数が決まるのではないかともいわれている。日本の今年度の強化予算は27億円(2012/8/4日経新聞)。
英国 120億円 中国 120億円 韓国 150億円  米国 165億円  決してお金でメダルが買えるわけではないが、『コンクリートから人へ』と公共投資のあり方を現在の政権は唱えていたにも拘らず、増税が決まると早くも『人からコンクリートへ』と逆戻りしそうになっている・・・お金の使い道、日本らしさ、未来の見える明るい社会等々、俯瞰してみると結構答えはみえてきている。