百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

ヤドリギ

2009-12-24 23:39:01 | 環境
ヤドリギは、ヨーロッパではクリスマスシーズンにはなくてはならない植物であり、家の軒先に束ねて飾る風習があるようだ。
またヤドリギは薬用植物として、ルドルフ・シュタイナーは癌患者に調剤したともいわれている。
ヨーロッパには『ヤドリギの下でキスをする』と幸せになる、ヤドリギの下にいる女性にはキスをしてよい、という言い伝えがあるようだが、意外に日本では知られていない。
そういえば、マイケル・ジャクソンが少年期にボーカルを務めたジャクソン5の歌ったクリスマスソング「ママがサンタにキッスした(原題:I Saw Mommy Kissing Santa Claus)」で、この「ママがサンタにキッスした」場所は、ヤドリギの下だった。

有機農業への支援後退・・・

2009-12-23 21:53:27 | 農業
今回の事業仕分けで、今後国が行う有機農業へ関する取り組みが少し後退するかもしれないといわれている。
内容は「モデル事業は有機農業(個人経営の農業者が多い)には馴染まない」という理由からモデルタウン事業への支援が見直されることになりそうだということなのだが、私たちもそろそろ国からの支援なしに『地域を支える事業のありかた+地域の元気な百姓づくり』についてそろそろ真剣に考える必要がありそうに思う。
そもそも農業は、地場もの、地産地消、ローカリゼーションのベースとなるものであり、それぞれの地域地域にあったカタチのあり方があるのだから、別に誰かに恵みを頂かなくっても…、まずはそんな想いのネットワークを築くことから始めたい。

冬至

2009-12-22 18:37:52 | 季節
昨日が“終い弘法”、今日が冬至!!
朝は、今年一番の霜で圃場は凍りついていた。
日中は比較的穏やかな天候だったが、午後五時も過ぎると、寒々とした三日月がくっきりと夜空に姿をみせ、凛とした空気感が何とも言えず心を引き締めてくれる。
今年もアト、九日。いつの間にかといえば、いつの間にかなのだが、あとやり残したことが、二つある。
一つひとつ着実に終えたいものだ。

新しい時代

2009-12-21 21:06:07 | 季節
「今まさに『新しい時代』を迎えようとしている。」
そんな話を大学生の方々と話す機会に恵まれた。
就職難、デフレスパイラル真っ只中で何を目指して何を学び何を志すのか、大きな問題であるように思えるが、決してそんなことはない。
こんな時代だからこそ、少し冷静に俯瞰してみると、私たちのやらなければならないこと、私たちの目指す社会が見えてくる。あまり難しいことではなく、あまり短い期間で考えずに50年、100年のスパンで物事を考えると、どういうライフスタイルが望ましいか、どういう世界であるべきなのか、こういう時代だからこそ、一から考え直すことが出来るのではないかと思う。
私たちは、明治維新のような変革の時代に今まさに突入している。この時代にどういう舵取りをするか、政治が悪い、企業が悪い、そんな愚痴を言っている暇はない。目指すべき方向をしかっと見据え、いろいろな人と手を組んで、一歩ずつ着実に歩もう。明日の人類、明日の地球、明日の宇宙のために!!
みなさん、ありがとう!!!

山茶花

2009-12-20 21:06:16 | 季節
「山茶花サザンカ咲いた道・・・」で冬の花として有名なのが「たき火」の二番の歌い出しで登場する山茶花。
山茶花は椿とよく間違われますが、違いは・花の散り方・葉のつき方・実の大きさ・実の表面等にみられ、花は[(山茶花は)一枚ずつ/(椿は)全体が塊として]散ります、葉はつき方は[葉柄が短い/葉柄が長い]、実は[小さい/大きい]、実の表面は[毛が生えている/硬く光沢がある]というところに違いがあるようです。
色は白が基本だったようですが、江戸以降は様々な品種改良がされたようで赤色等様々な色が出現してきようです。「赤く咲いても 冬の花 咲いてさびしい さざんかの宿」と少し淋しいイメージがあるのもまた、この山茶花の特徴です。
※ M-1グランプリ パンクブーブー優勝おめでとう!!
  笑い飯の『鳥人』最高!! NON STYLE お疲れ様でした!!

氷の頃

2009-12-19 20:20:22 | 農業
ハウスの中の樽の養液が・・・凍っていました!
なんとも寒い、冷たい朝・・・いつ雪が降ってもおかしくない天候です。
秋冬野菜の中でも霜に弱い野菜と強い野菜があります。
エンドウ、コマツナ、ダイコン、カブ、ハクサイ、キャベツ、ホウレンソウ、ネギは強いですが、ジャガイモ、ヒノナ、ニンジン、レタス、シュンギクはあまり強くありません。
霜に強い野菜は、細胞内の糖度を上げたりアミノ酸の濃度を濃くして凍えるのを避けますが、そのような機能のない野菜達は霜が降りると凍ってしまうので霜には充分注意が必要になります。

トスカチーナ

2009-12-18 18:47:43 | 料理
北の大地から『おいしい恵』が届いた!!
オンラインショップのみの限定販売のようですが、・十勝みるく・焼きショコラ・十勝チーズ・トカチョ・しっとりサブレsaburo・十勝この実・ぽてあんショコラ・開拓三方六ショコラ・ボンヌ・大雪山などなどいっぱいいっぱいのお菓子に子供達は大満足!!
十勝とイタリアのトスカーナのコラボレーション!!

監督 工藤栄一

2009-12-17 21:25:25 | 季節
工藤栄一さんといえば、60年中盤に制作された『十三人の刺客』や60年代後半の東映の任侠ものシリーズの監督で有名。
しかし実はご本人はあまり任侠モノが好きではなかったようで、70年代は主にTV映画で活躍!!あの萩原健一と水谷豊の伝説のドラマ「傷だらけの天使」や朝日放送の「必殺仕置人」シリーズを手がける。80年代にはあの松田優作の「ヨコハマBJブルース」や緒形拳の「野獣刑事」の監督として映画界に復帰。
今日は、工藤栄一さんが監督した『新・座頭市』(風に別れた二つ道)のシナリオを偶然みる機会に恵まれ、なんだか70年代の“熱いもの”を感じた。そういえば『新・座頭市』シリーズは勝新太郎氏が自ら監督をした以外に工藤さんや黒木和雄さん、森一生さん等が監督をされていたのだった。

食品加工

2009-12-16 20:29:58 | 料理
農業をしていると、栽培技術もさることながら、販売をどうするかがどうしても大切になってくる。従来の農業は栽培のみで、あとは他人任せなことが多かった。しかし、これからは自らが販売するチカラを持つことが大事だと私達は考えている。
農産物は大抵がナマモノ、よって旬が必然的に決まってくる、時間が経つと劣化が始まる、劣化はそのものの価値の下落を意味し、何とか加工することでその価値を残したいと考える。しかし、その加工にはまたコストがかかる、周年作業が可能であれば設備を導入してとも考えうるが、農産物ゆえ、その設備が必要な時期は自ずと限定されるため、なかなかそうは上手くいかない。
加工方法や保存方法においてそれらの成分を変える事も可能だが、それによって価値を2倍や3倍にすることは難易度があり、どうしても加工や期間にコストがかかると考えると野菜等は“生(ナマ)”で販売するのが一番効率が良いということに落ち着く。
最近は、野菜だけではなく、果樹も同様の傾向にあるようだ。今年は、ミカンが豊作で出荷量が2割増になっているという。単純に豊作だと、《価格が暴落して手間がでない→手間が出ないと畑が荒れる→荒れだすと再生が難しくなる》という構図に陥りがちで、ミカン全体の消費量は1975年の半分以下になっており、ある地域では耕作面積も1/3になっているという。また消費量を本来支えるはずの果汁需要は一様に減退しているようで、今後その販売方法についても一考の必要がある。

雪の頃

2009-12-15 23:08:22 | 季節
日本列島もそろそろ本格的な冬の到来を迎える。
北海道や秋田では雪が舞い、この辺でも夕方に降った時雨が冬の寒さを身体の芯にひしひしと伝える。
懐かしい方々との久しぶりの談笑は気持ちをやわらげてくれるが、黒縁の額の中の笑顔は何とも哀しい。なかなかこういう機会にしか会えないことを残念に思う反面、元気なことを相互に確認出来たことについては幸せに感じる。
懐かしい曲を聴くと一瞬のうちにその曲をよく聞いていた当時に舞い戻るが、懐かしい顔に出会うと、一瞬相手の歳に違和感を感じ、その後改めて自分の歳について考えさせられてしまう。鏡をみているようなもので、お互いに流れた時間の長さをなんとも実感する瞬間である。
健康で日々過ごせることに感謝しつつ、みなさんのご多幸をお祈りし、一様に年をとった身体の自愛を願うのみである。