百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

ブラックベリーの栽培

2008-10-11 21:25:31 | 季節
今年の秋と来年の春に順次ブラックベリーを定植し、小さなブラックベリー園を作ってみたいと思っています。
定植する苗木は、現在、挿し木したものと取り木したものにわけ、それぞれ30株ほどづつ準備が出来ました。
もともと原産は米国中部で、落葉半つるですが、原種に近いものには棘があり、品種改良されたものには棘がないようです。
開花期は5月下旬から6月で、結実期は7月から8月上旬。果実は生のまま食べることも出来ますが、多少酸味が強いためジャムにして食べることも多いといいます。
果実は、アントシアニンを豊富に含み抗酸化性が強く、また他に含まれている“エラグ酸”はメラニンを作り出す酵素チロシナーゼの働きを抑える効果も確認されており、日本では化粧品の美白成分として認可されています。また海外では、“エラグ酸”は、心臓病や癌の予防効果の可能性があるとして現在注目されている成分です。


ヘリガンの失われた庭園

2008-10-10 21:31:44 | 環境
ソングライター兼プロデューサーだったティム・スミットは、33歳で音楽界を引退し、家族と共にコーンウォールへ移り住んだ・・・。
そして偶然、自分が雑草が伸び放題になったビクトリア朝様式の庭園の隣に住んでいることに気づいた彼は、即チームを編成して庭園修復に乗り出したといいます。
そして2年後、その庭園は“ヘリガンの失われた庭園”として一般公開され、それはすぐにコーンウォールの新たな観光名所になりました。
亜熱帯植物が生い茂るジャングルから、農場、菜園まで揃っているヴィクトリアン朝スタイルの庭園として現在は大変有名になり、年間50万人の観光客が訪れるようになっています。
彼は、科学や自然保護、環境を効果的に伝えることが上手になされていないことに気付くと潜在的なメッセージのレベルを決して落とすことなく、一般に情報を提供すること、一般を教育すること、そして一般を楽しませることを自分の任務としたといいます。
彼の活動は、決して無理やりではなく、心を伝えることに肝があるようです。
“ヘリガンの失われた庭園”http://www.heligan.com



フードファディズム(food faddism)!

2008-10-09 21:09:04 | 料理
アメリカでは、毎日サプリメントを摂取する人が約6千万人いるという。
健康増進政策という政府の全面的なバックアップのもと、サプリメント信仰は確実に浸透し、特定の食品さえ摂れば健康になれると思い込む“フード・ファディズム(food faddism)”という流行を生み出す。
本来の健康とは、・食事・睡眠・運動によって成り立っているものであり、サプリメントさえ摂っていれば・・・とか、運動さえしていれば・・・とかでは、どうも無理がある。
食事についても、どういうバランスで食するほうが良いのかだけではなく、楽しく食事をするとか、感謝する気持ちをもって味わって食べるとか(日常生活の中で忘れがちになるが)が大切であり、運動もやり過ぎには注意する必要がある。
なんでも、偏りや過ぎることは望ましくない。

緑茶!

2008-10-08 23:41:17 | 料理
葉っぱをまるごと戴くというのに、農薬を使用せずに丁寧に育てられているお茶は実は少ない。
このお茶は、シバタプラセールファームの柴田さんのお友達の土山の方が、ご自宅で飲む分として小さな規模で愛情をたっぷり込めて育てられたお茶で、お茶っ葉の香りがなんともやさしい。
お薦めは、水出しだそうで、甘み成分であるチアニンやビタミンCが壊れずに残るため、まろやかな深みのある甘みたっぷりのお茶になるそうです。

FOOD ACTION NIPPON 推進本部

2008-10-07 23:38:39 | 農業
フードアクション本部が発足!! 消費者、企業、行政の官民一体で食料自給率向上を目指すという。食品、流通など各業界の経営者や有識者ら14人で構成する下部組織「食料自給率向上推進委員会」が自給率向上の戦略を企画・立案し、公式ホームページ(http://www.syokuryo.jp)などで自給率向上へ向けた取り組みを紹介するようだ(10/8時点ではまだ開設されていないようだが・・・)。
食糧自給率の向上は、農業者だけの課題ではなく、また地方だけの課題でもない。おそらく様々な角度から論じられる必要があり、産官学の横断的な組織がそれぞれの立場で積極的な意見交換を行うことは重要なのだと思う。
「『食』は、暮らしであり、命であり、心である!!」
ということは、教育であったり、道徳であったり、地域であったり、文化であったりする。
子供達に美味しいお米を食べさせるだけで和食回帰が可能であったり、健康を意識した日本の食のあり方は逆に海外で注目されていたりする。食費を抑えることが、健康を阻害したり、心に落ち着きを無くすと仮にするのなら、本来あるべき『食』をもっといろいろな機会に論じるべきであり、そしてこの機会に、それぞれの年代に応じたプログラムを提示してみてはどうか。例えば、庭園や菜園を活用した幼稚園や保育園の情操教育やサラリーマンやOLの援農計画、中高年の市民農園や室内菜園の支援計画等、今なぜ『食』なのか、なぜ『農』なのか、ベースには『環境(エコ)』や『自然』をしっかり踏まえて論じるのなら、決して空論にはならないはず。
いま一度、戦後の高度成長期に忘れてきた“心”を取り戻したいと思っているのは私だけではないはず。

学校給食

2008-10-06 21:46:01 | 料理
学校給食は、子供達にじゅうぶんに食をとってもらう事を目的に始まった。
なのに、今は豊かな食の中で、目的を見失っている感がある。
というのは、材料費が高騰する中で、出来るだけ安い食材を捜し、“食”のありがたみを伝えることを忘れているように思うからだ。
また、アメリカでは、学校給食自体が肥満のもとになっているという。「健康にいい簡素な食べ物を生徒が実費で手に入れられる」ようにという思いから始まった学校給食は、今は少ない予算でなんとかやりくりするために、人件費を下げ、老朽化した調理器具の買い替え行わず、メニューはどうしても安価でカロリーが高く、調理の簡単なインスタント食品、ジャンクフードになりがちになっているというからだ。
日本では、家庭の食事のとり方に警鐘を鳴らしているが、もはやアメリカは学校給食さえも危なくなっているという。

丹波ハピー農園!

2008-10-05 21:21:06 | 循環
昨日、亀岡にある京都学園大学を訪れた帰り道、少し周り道をして、丹南市の丹波ハピー農園の堀さんを訪ねてみた。
もう陽も翳り、里山の秋の表情はしっかり写真におさえめることは出来なかったが、元気な溢れんばかりのエネルギーを感じる田畑を拝見することが出来たことは幸いだった。
丹波ハピー農園の堀さんは無施肥の自然農(自然農法というより「自然農」という表現が最適)を始められ、14年!! 最近は、「十年ではまだまだわからない、三十年かなぁ、わかるには・・・」とニコニコ笑顔で話される。
なんとも農とは奥の深いもの、これが正解!とはなかなか見えてこない。見えたと思っても、更に奥があり、それをやはり追求しないとオモシロクナイ!!というのが彼の本音のようだ。
いま、丹波ハピー農園では『夢色米(農園主・堀さん命名の15種類の混作)』が花盛り!!

全国山羊サミット in 京都

2008-10-04 22:55:04 | 農業
今日から明日にかけて京都・亀岡の京都学園大学において「第11回 全国山羊サミット」が開催されている。関西での開催は、初めてということで、こっそり初日だけ参加させていただいた。
講演や事例報告,話題提供等、いづれ山羊の飼育がしてみたいと考えている僕にとっては大変興味深く、
・世界的には“貧困対策”としての持続可能な農のベースとなりうる山羊の飼育
・儲からないといわれる農業経営の中で、多角的に活用可能な山羊の考察
・山羊関節炎,脳脊髄炎(CAE)の正しい理解
・山羊を活かした猿害対策  等
また、山羊関連の新商品開発や・山羊農園の経営の現状 等
もっともっと深掘りしたお話を聴きたい内容ばかりでした。
また、参加者の方々も皆さん個性豊かで、本当に全国から来られているのに、これまたびっくり!!
僕ナンゾ、まだ全国山羊ネットワークの会員でもないし、今回初参加だし、まだ山羊さんは飼っていないのでなんとも(どう考えても傍観者のような立場??)ゆるい立場で、皆さんからみると「何じゃ、コイツ?!」って感じだったと思いますが、これを機会に、今一度ヤギの飼育について考えてみたいと思います。
ありがとうございました。事務局の方、お世話になりました。


雑誌『地上』のアグリ@ ナビ!

2008-10-03 20:27:19 | 農業
あの家の光協会の『地上』のアグリ@ナビにblog“百姓通信”のご紹介を頂きました!!
紹介のまくらに「21世紀になって「百姓」という言葉を肯定的に用いる人が増えました。もちろん前世紀にも堂々と用いていた人はいました。ただ、「百姓」を「不快用語」として利用をすすめない辞典がいまもあり、テレビやラジオのアナウンサーは基本的にこの言葉を口にしません。「百姓」は、農業者だけ、それもこの言葉の真の意味を理解し、価値観の転換を図った農業者が扱う言葉のようです。」と、丁寧な紹介を頂き、ありがとうございました。
詳細は、www.ienohikari.net 食と農の総合誌「地上」十月号をご覧下され!!

八代目儀兵衛

2008-10-02 22:46:42 | 料理
今日は夕方、八代目儀兵衛の橋本社長の「新商品開発」術、今後のビジョンのお話を聞く為に久し振りに京都(京都商工会議所)へ向かった。
橋本さんとは、春のJapan Shop 2008(財団法人店舗システム協会主催)がご縁で知り合い、その後何度か今後のお米の栽培や販売等でいろいろお知恵を戴いている。
橋本さん曰く、商品開発のポイントは「・業界の常識を超える・基軸となる思いを持つ・ヒストリーを持つ・今後のヒストリーも大切・ミーニング(意味づけ)を持つ」。
講演で印象に残った言葉は『感動×感謝』『ご縁を大切にして』『夢は自分が創り出す』そして、幕末の高杉晋作の最期の言葉『面白きことも無き世を面白く』です。
本日はありがとうございました。
今後も日々精進いたします。  合掌