百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

放線菌

2006-11-13 00:01:36 | 農業
これが放線菌!!大きさは細菌とカビの中間、一般的には、抗生物質を数多く創り出した菌として知られています。主な特徴として・抗菌作用がある・窒素固定作用がある等があげられ、抗菌作用としてはリンゴのモンパ病やイネのイモチ病を抑制し、家畜糞の悪臭のもとである低級脂肪酸の分解酵素をもつので悪臭を消し去り、しかもハエの卵も食べる。また、キチン質を好むため、キチン質を含むネコブセンチュウの卵も食べ、以前は昆虫等の死骸を食べていた放線菌は(昆虫もキチン質でできており)、農薬散布などで昆虫が減ったことでその数が激減し、土壌病害がふえたのではないかともいわれています。窒素固定で有名なのが、豆科の根粒菌ですが、放線菌の一つであるフランキア(Frankia)菌もカバノキ科のハンノキやグミ科のサジーなど被子植物の根の細胞外や細胞間隙に生息し窒素固定の役割を果たすといわれています。


和牛

2006-11-11 23:44:47 | 循環
和牛を飼う・・・出来れば昭和30年代に立ち返って。
そんなことが本当に出来るのだろうか。昔は、輸入飼料に頼らず、国産飼料(あたり前?!だけれど)でまかなっていた。現在の農業では、稲ワラを集めるだけで結構、大変だ。というのは、現在は、水稲農家と畜産農家、畑作農家と肥料屋、飼料屋すべてが専門化され、分割されている。昔は、稲作を行う中で稲ワラを、畑作をする中でジャガイモやサツマイモを、そしてそれらや雑穀を飼料に、生活の傍らで牛や豚や鶏が飼われていた。それぞれが戦後、大型化する中で、専門特化したのは他の産業と同様だが、その過程で小さな循環がすべて分断され、決して大きな循環になることなく、地域特性さえ喪失してしまったため、現代社会ではなかなか再生することが困難になっている。
稲ワラや麦わらを集め和牛の飼料にする⇒和牛の糞尿の堆肥化を図り、水稲農家の圃場へ・・・そんなことが少し、来年から始められれば少し嬉しい。

実用和牛百科!

2006-11-10 22:44:05 | 農業
この実用和牛百科は富民社より昭和32年に発行されたもので、この本の中にはその当時の肉牛の飼い方及び肥育方法が鮮明に描かれています。当時は戦後十年で畜産食品に対する需要が急増し、なんとか和牛の肥育に関しての一般の農家の相談役として、良書の発刊が待ち望まれていたようです。
この本によると当時は、「大麦、裸麦、小麦、ふすま、米ぬか、大豆粕、豆腐かす、サツマイモ、ジャガイモ、稲ワラ、いもづる他」が飼料として大変重宝され、それぞれの特徴をしっかり踏まえながら、肥育種別に配合内容を変えられていたようです。
そうですその当時、トウモロコシはまだまだわが国では一般的にはなっていなかったのです。

藁!!

2006-11-09 22:00:39 | 農業
藁!!秋の間にシバタプラセールファームから無農薬・無化学肥料の稲藁をいただき、ハウスの中にそれらを敷くのも今の時期の大切な仕事!!それ以外はハウスの中にはほとんど入れない(トマトの苗と若干の有機肥料と水は除く)し、基本的にはハウスの中からは何も持ち出さない。敷藁はハウスの中の土を高温や低温から守り、また適度な湿度を保ってくれる。完全に腐敗するまでには三年ほど必要なので特に窒素分としては換算しない。有機物マルチをおこなう中で最も手に入れやすい有機物である稲藁を、来年は近江牛の飼料として活用しようという仲間がいる。現在、水稲農家は、稲藁をほとんど田圃に撒く。稲藁は冬の間に分解され、春の苗の成長時の栄養となる。稲藁はその昔、牛の飼料となっていたという。その牛達の糞を堆肥とし、その完熟堆肥は田圃の元肥に撒かれたらしい。ひとつひとつはそれぞれ手間ではあるが、しっかり繋がり、循環し、継続可能なモデルとなっていたようだ。来年は、仲間でその循環にチャレンジしたいと思う。昔の知恵を、もう一度、大地に取り戻し、サスティナブルな小さな社会の実現に一歩一歩近づきたいと思う。

黄金の大豆!!

2006-11-08 23:38:41 | 農業
これがシバタプラセールファームの今年の大豆!!無農薬・無化学肥料は勿論のこと、艶があり輝いている!昨年もつやつやしていましたが、今年は一段と粒が揃っている!!自然ってすごいッ!!年々レベルアップする自然の力に感謝!!本当に、ありがとうございます!!
健康に留意した食事には『まごはやさしく』が合言葉!! つまり『ま』⇒「まめ」、『ご』⇒「ごま」、『は』⇒「わかめ」、『や』⇒「やさい」、『さ』⇒「さかな」、『し』⇒「しいたけ(きのこ)」、『い』⇒「いも」といわれるように、豆は健康に一番!!

愛媛AI-2 !その10

2006-11-07 17:58:16 | 環境
十五日目、無事二次発酵が終了・・・やっと完成!!ご声援、ご心配、ありがとうございました!
ところで、使用方法は・・・
★原液
○飲むことも可能??
★10倍希釈 
○霧吹きなどに入れて使い終わったキッチンなどの水周り、排水溝などにかける。
 ⇒臭いだけではなく、ステンレス部はピカピカになり、排水の詰りも解消。
○革製品や木部、布など家具の汚れ落とし消臭、殺菌効果が期待できる。
○トイレには使い終わった(寝る前など)便器の中に50cc程度入れておく。
 ⇒浄化槽の汲取り回数が減り経済的。ペットのトイレにも利用可能。
○口臭予防や歯槽膿漏にも効果がある??
○一割程度の酢を入れて殺菌効果!!
★1000倍希釈 
○ペットに直接霧吹きでかけるとペットの臭いが納まる。ペットの飲み水の中に1~2cc入れておくと体の中から臭いが消えてくる効果も期待可能。
○その他各部の脱臭、消臭効果も期待できる。
○勿論、畑や農作物などにも効果がありそう。
★2000倍以上希釈 
○観賞用の植物などの活力液??
○観賞用の水槽などに1~2cc入れておくと水を浄化??
☆消臭、脱臭効果
何しろ材料が安全なのでどんな場所でも使えます。
☆肥料等
希釈を間違えると植物に負担がかかる場合もありますので、気をつけましょう。
ひとつひとつ実験して、また報告いたしマース!!!

明日は立冬!!

2006-11-06 22:15:30 | 季節
明日は立冬!!『山茶花初めて開く。地初めて凍る。きんせんか咲く。』といわれているそうです。たまねぎ、きやべつ、アスパラガスの植えつけ、暖地では、春大根、ソラマメの播種の時期の到来です。
まだまだ露地の草引きに追われている日々が続きますが、今週中には何とかカタチにして、たまねぎの定植だけはしたいと思っています。
今、LLPでおこないたい年間を通した野菜づくりのメニューを考えているのですが、来年からは、私自身の『菜園カレンダー』を五年連用で作ってみようかナァと思っています。最低でも、五年間の農作業日記をつけることで、自然界の動植物の動きを知り、もっと植物たちのライフサイクルに応じた栽培にチャレンジしてみたいと思っています。

ネット社会

2006-11-05 21:56:36 | 環境
ネット社会の到来といわれて久しいが、自分自身も、最近、TVはあまり必要じゃないが、PCはないと生活に困るようになってきている。携帯電話も10年前からは、考えられないほど普及し、今や手元にないと不安で仕方がない(逆に電波の届かないところや飛行機、新幹線等の乗り物に乗っている時は言い訳がしっかり出来るので落ち着けたりする・・・)。
ネット社会の到来と共に、新聞は消滅するかと思いきや、発行部数が減少しているとはあまり聞かない。仮想でイメージされていた社会と現実は確かに違うが、ネット社会は、もっと環境に留意した社会を創造するのかと思いきや、現実にはそうは至っていない。
便利さや効率を追求し始めると、人間の欲は果てしなく続く。やはり、どこかで、歯止めをかける必要がありそうだ。しかしネット社会では、工夫次第で時間と距離の短縮をいっきに進め、余分な紙やストック場所を不必要にし、環境にもやさしくなれるはずだ。でも、そうはならないのはどこに問題があるのか。ビジネス界では、ネット社会の到来と共に、情報量は異常に増え、それにともない仕事量は減るどころか、増大しているという。どこかで時間制限をしたり、量の制御をしないと人間の能力では対処出来ないようになっているのかもしれない。例えば、電波の届かない携帯電話のように、電気を止めるとか、電波を止めるとか、そういう必要があるのかもしれない。不便な中に、人間の知恵が目覚め、工夫が始まる。環境がもっと大切なファクターになっている現実に早く気づき、自らが行動を変える、そんなネット社会が望ましい。

愛農NOAH ・収穫祭!!

2006-11-04 21:10:23 | Weblog
今日は愛農NOAHの収穫祭に参加させて頂いた。消費者+生産者+加工業者、そしてセンターのみなさんが一堂に介して一年に一度、天からの恵みに感謝し、それぞれの立場で互いに感謝し合う、そういう幸せな会が貝塚の山手の塔原で開催されたからだ 。
今回は、“大豆”が大きなテーマになっており、収穫祭で頂いた大豆も枝豆や豆腐だけではなく、おからハンバーグやポークビーンズ、大豆おやき、等々をみんなで楽しく戴いた。一年間通して、現地の生産者や消費者、センターの方々と、この塔原で大豆の無農薬・無化学肥料の栽培を行い、今後も継続して、ひとつのカタチにしていくことを互いに確認し、大変有意義な一日だった。

酢と黒酢!?

2006-11-03 21:54:51 | 料理
「黒酢ってどうして作るの?」って友に聞かれた??そういえば酢はお米から、黒酢は???調べてみると、黒酢もお米、でもウルチ米ではなくモチ米で、熟成期間とその熟成方法に違いがあるようだ。熟成期間は1~3年、モチ米を蒸し、水と麹を加え、モミガラを入れてゆっくりゆっくり発酵させ、1~3年も寝かせることで、アミノ酸を増幅させていくようです。酢は、麹を入れて糖化し、アルコール発酵させ、その後アルコールが抜けると酢の出来あがりになります。ということで酢には、アルコールになるものだったら何でもなることが出来るのです。たとえば、ぶどう、りんご、・・・米、麦、とうもろこし等々。葡萄はアルコール発酵でワインになりますが、栓を抜くと酸化が進み(酢酸菌の働きで)酸っぱくなり、ワインビネガー(葡萄酢)になるのです。
写真は酢とは何の関連もございません。・・本日、ハウスの上に輝く月でした・・