成人の日

今日は成人の日、成人の日が15日でなくなったのはいつからだろうか・・・。
成人の日にいつも思い出すのは、『二十歳の原点（著:高野悦子）』。
これは二十歳でなくなった高野さんが日々綴った日記が一冊の本となったもの。
感受性が豊かで、何事にも真剣ゆえに常に壁にあたってしまう、すべてを自己の中で解決しようともがき苦しむ、青春ゆえの残念な結末に、以前は“死に向かう道程”のようにこの作品を理解していたが、ある時ある人がこの作品は“生への道程”を表現しており「生きることの尊さを感じる」と話しておられたのを聞いて、目からうろこが落ちる思いがした。
誰しもが死に向かって歩んでいる。しかし、別に急ぐ必要はない。精一杯生きた中での結末は大変残念だったが、真摯に人生に向き合い、決して自己を偽ることなく、死に向かって急いで生きたわけではない素直な彼女の姿に、いま一度忘れてきた大切な何かを感じる。そこでもっともっと自分を大切にして愛してくれていたら、・・・。
一度きりの人生、自由に明るく元気に羽ばたいて下さい。
成人、おめでとうございます。