清明

「清明」

万物がすがすがしく明るく美しい頃

桜が咲き、万物が春を感じ、生命感を漲らせる

春は清々しい

春は生き生きと躍動感がある

春に春を想い、春を身体全体で感じる

三島由紀夫

1970年日本全土が万国博覧会で浮かれている最中に、彼は衝撃の自死を・・・。
その前年東大安田講堂事件以降にあたる5月13日東大駒場キャンパスの900番教室で開かれた彼1人と東大全共闘1,000人の討論会の模様が描かれた作品「三島由紀夫vs東大全共闘」を観る。
“あやふやで猥褻な日本国”は現代社会においても相変わらず彷徨している訳だが、当時の彼らの持つ「圧倒的な熱量と敬意と言葉」には、われわれの置き忘れてきた大切なものを思い出そうとさせてくれる何かがある。