百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

植物

2015-03-15 20:53:49 | Weblog
植物は自らが環境を選べないが、その土地土地にあった生き様を自らが選択している。
例えば、京都の下鴨神社のある糺ノ森は市内唯一の原生林で有名だが、三角州という地形が楡科の植物を育み、何度も起こった洪水が植物達に養分を運んできたという。
しかし1935年の大洪水以降、大規模な河川改修が行われ洪水がなくなったことが逆に豊かな森の維持に問題を提起し、1994年の世界遺産登録以降、水を如何に豊かにするかさまざまな視点から検討されることになったという。
人は自らの都合でその場その場でその時々の判断をするが、自然は大河の流れのごとく大きな時間と全体のバランスの中でさまざまなものを調和を保ちながら育んでいる。人間はなかなかそうは出来ない、なんとも哀しい限りである。