百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
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染色体操作

2010-08-03 22:50:56 | 農業
先日ある方と話していると「マグロや養殖魚はほとんどが遺伝子操作されている。」と話された。
私自身は遺伝子組み換えに対しては、やはり腑に落ちない点が多く、基本的には反対だ。
しかし、養殖魚が全て遺伝子組み換え・・・???そんなことはないだろうと少し調べてみると、遺伝子操作ではなく、染色体操作で、・・・。
魚の染色体操作とは、卵子を正常な精子で受精させた後に、低温や高温、高圧をかけたりしてショックを与え、第二極体といわれる染色体の放出を妨げて人工的に作り出す性染色体が普通より多い魚ににすること。正常な状態は2倍体といわれるが、3倍体は性成熟が奪われるため長命になり大きくなるなどの養殖上の利点はあるが、性分化不全や妊性低下など遺伝や生態系上での問題が指摘されているそうだ(大地を守る会・水産物取り扱い基準より)。
遺伝子組換えという場合は、・全く別の生物の遺伝子を・遺伝子だけをターゲットに挿入する技術を使うことが条件だと考えると、染色体操作は明らかに遺伝子組み換えとは相違するが、そういえば野菜や果樹でもタネナシ○○は全て三倍体で、ホルモン処理(ジベレリンやコルヒチンを使用する)されている。