百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

食と農のまちづくり

2007-03-18 22:36:00 | 農業
昨年、有機農業推進法案が12月8日に成立、12月15日に施行された。時を同じくして、四国の今治市では、平成17年12月20日に『食料の安全性と安全供給体制を確立する都市宣言』を実施している。その内容は大変理解しやすく、基本骨子に「地産地消」「食育推進」「有機農業」それぞれの推進計画を据え、「地域農林水産業の振興」と「食と農に関する教育・福祉の充実」を結び付け、基本計画に仕立てており、そこには20年以上も以前から学校給食に地元の食材を用い、安全な栽培技術の確立や食育の推進をされてきた地域の経験やノウハウ、知恵やこだわりが活かされている。
ここには、これからのまちづくりのヒントがかなり詰まっており、有機農業推進法を如何に現場に沿った条例として捉え、各地域でしっかり議論し、結果それらが将来のあるべき“まちの姿”をどう照らしてくれるか、私達百姓も少し考える機会を持ちたいと思う。
※写真は、昨日の伊吹山!!

農を変えたい!全国集会 in滋賀

2007-03-18 00:00:16 | 農業
昨日の「農を変えたい!全国運動 有機農業技術会議」に引き続き、本日は午前中は分科会、全体会、そして西村代表による『有機農業の展望』で一旦幕を下ろし、午後からは「農を変えたい!全国集会 in滋賀」が開催された。具体的にはサブタイトルにもある『農と食と環境を結ぶ』にあるように昨年12月に制定された『有機農業推進法』を如何に現場に根ざしたものにしていくか(「仏をつくってどう魂を入れるか?!」)が重要なポイントとなる。しかし、様々な視点から(農業者だけではなく、行政マンや、行政マンから農業者へ華麗?!な転身までされた方等々)実際に現場で活動されている方々のお話を伺い、有機農業は単なるひとつの産業としての農業ではなく、それはまさに百姓からすると生き様そのものであり、社会からみると地域づくりそのものとなる。そして、それはどういう“ムラづくり”を目指すかから始まり、子育て、食育から福祉に至るまで、現代社会が抱えているすべての課題に対して対応可能な新しい世紀の新しい時代や新たな文化づくり、つまりそれらは今後の地方再生の鍵となりそうで、その地方づくりが未来の日本のあり方を左右する、そんな予感をさせてくれる、大変有意義な集会となった。
関係者のみなさん、運営に携わられた方々、大変ありがとうございました。おおきな元気と勇気を与えていただき感謝、感謝です。