ひとりよがり。

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「青春夜話」のこと

2020-07-18 10:04:00 | 日記
「青春夜話」切通理作第一回監督作品
「25年間、映画批評を続けてきた切通理作が描くエロティックラブストーリー」

何年か前のことですが、
知り合いの知り合いがこの映画に関わった関係で
映画館で観ました。

映画館で映画を見たのは何年かぶりでした。
そして
正直に言うと
自分では絶対選ばない映画です。

でも
一言で言うと
「観てよかったなぁ」と言う映画でした。

おおまかに言うと
同じ高校の卒業生だった男女がちょっとしたきっかけで出会い、
夜の学校に忍び込んで「エロティックラブストリー」を展開すると言うお話です。
 
二人とも
学校生活では
弾けることができなかった過去を持ち、
大人になって就職してからも
なんとなく生きづらさみたいなものを抱えて生きている二人が
誰もいない夜の学校で
思いっきり弾けます。
 
そんな二人の物語や
用務員さんと先生の物語などが描かれているのですが、
ガード下で生活している男性が出てきます。

その人は
いつも変わらず同じ場所、ガード下にいて
そこで生活しているのですが、
彼の存在がこの映画の軸にような存在に思いました。

主人公の二人や
その他の人たちが
みんなそれぞれ
ガード下の閉じられた場所に居る彼の前を通り過ぎますが、
通り過ぎる時の彼との距離が違います。
明らかに避けて通り過ぎる人もいれば、
話しかける人もいたりします。

彼は
まるで
全てを知っていて、
みんなを見守るお地蔵様のようなのです。
映画は
彼を軸に
彼の前を通り過ぎる人たちの物語でした。

私がとても好きだった場面は
最後
主人公の男性が、朝、道を歩くシーンです。
映画の冒頭にも
彼が歩くシーンがあるのですが
明らかに違います。
彼の中で何かが大きく変わったことが
その清々しい表情と歩き方でわかります。

ちょっと気になったのは 
夜の学校の教室でのシーン。
こうこうと白い蛍光灯がついているのだけど、
教室の照明以上に
非情なくらい明るすぎて、
校内の他でのシーンとの対比で明るくしたのかもしれませんが
少し違和感がありました。

「青春夜話」
今でも「観てよかったなぁ」と思う心に残る映画です。























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