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ミッシャ・マイスキー&マルタ・アルゲリッチ / アルペジオーネ

2017-05-18 09:07:44 | クラシック音楽


ミッシャ・マイスキー&マルタ・アルゲリッチ アルペジオーネ

19世前半に考案されすぐに廃れてしまったチェロに似た楽器アルペジオーネのために作曲された《アルペジオーネ・ソナタ》は、高度な名技性を要求される抒情的な美しさを湛えた作品で、現在ではチェロのレパートリーとして重要な地位を占めています。朗々と歌い上げるマイスキーの独奏に、零れんばかりの情感を発散させるアルゲリッチのピアノが応え、作品の旋律美を紡ぎ出してゆきます。シューマンの夢幻的な小品集2曲も併録。 [コメント提供;ユニバーサル ミュージック]
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発売・販売元 提供資料 



朗々と歌い上げるミッシャ・マイスキーの独奏に、零れんばかりの情感を発散させるアルゲリッチのピアノが応え、作品の旋律美を紡ぎ出していく作品。シューマンの夢幻的な小品集2曲も併録。 (C)RS


【曲目】
1. フランツ・シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
2. ロベルト・シューマン:幻想小曲集 作品73
3. ロベルト・シューマン:民謡風の5つの小品 作品102
【演奏】
ミッシャ・マイスキー(チェロ)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
【録音】
1984年1月7-10日 スイス,ラ・ショードフォン

アルゲリッチにマイスキーなのであるなら期待以上の何かを感じさせて欲しかったのですが、普通に良い演奏止まりなのでがっくし!
何度も聞き返したくなるほどの魅力は感じられません。

柿島秀吉
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アルテュール・グリュミオー /J.S.バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集

2017-05-16 15:06:40 | クラシック音楽
J.S.バッハ ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集



アルテュール・グリュミオー
エジダ・ジョルダーニ・サルトリ

1963年録音

【ジャケットから】

■ アルテュール・グリュミオー Arthur Grumiaux
1921年に生まれ1986年に世を去ったベルギーの名ヴァイオリニスト。デュボアとエネスコに学んだグリュミオーは、正統フランコ・ベルギー派のスタイルを戦後に残しました。特にモーツァルトの演奏には定評がありましたが、サン=サーンス、フランク、ラロ、ルクーなど、フランス音楽でも高貴な名演を聴かせます。DECCAにはモノラル時代から、優れた演奏を数多く刻み込みました。又ブラームス、ベートーヴェンなどドイツ系音楽でも艶やかな音色で非常に格調高い優雅な名演を聴かせました。とりわけピアニストのハスキルとの演奏は「黄金のデュオ」と評され数々の名盤を遺しました。1961年には来日も果たしています。

アルテュール・グリュミオー の演奏は何度か聴いていますが外れることがない演奏家です。J.S.バッハでも太くて芯のあるヴァイオリンの音色が心地よく外れではありません。ヴァイオリンだけで言えばグールドに魂を抜かれたハイメ・ラレードより好きですが曲としてはグールドが示してくれたJ.S.バッハの方が好きです。

このCDではヴァイオリンとチェンバロのバランスもいいのですがいかんせん私自身チェンバロの音が好きではない様です、いつの日にか聞き応えのあるチェンバロの録音に出会えることを楽しみにしてます。

柿島秀吉
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ウィーンピアノトリオ

2017-05-15 12:35:19 | クラシック音楽
ウィーンピアノトリオ



Op.101の公開初演は125年前の1886/12/20ブダペストで53才のブラームスのピアノに、ハンガリー出身で28才のイェーネ・フバイのヴァイオリンとチェロはプラハ出身で43才のダーヴィド・ポッパー。本盤録音のウィーン・ピアノ・トリオは1988年結成でピアノがウィーン出身のS.メンドゥル、ヴァイオリンがグランツ出身のW.レディック、チェロは2001年までマルクス・トレフニーでした。

ボロディンピアノトリオの演奏に満足してたのですがこのウィーンピアノトリオも負けず劣らず素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
録音状態は1993年ですから悪いはずもなく多少空間が広いので各楽器の音が迫ってこない分だけまとまりやすいかも知れません。
出来ればエフェクターもう少し外すかマイクを近ずけて生の音が聴ける方が私の好みですが演奏は素晴らしいまとまりを持ってると思います。
ブラームスのトリオやピアノ四重奏曲からシューマンの影響が聞き取れるような気がします。和音の連打でリズム作るあたりブラームスに軽快感を与えているのではないでしょうか。

遺作のイ長調も素敵な曲ですね2楽章の様なリズミカルなフレーズが効果的に散りばめられシューマンの良いところを消化してるのではないかと想像したりしてます。

柿島秀吉
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タマーシュ・ヴァーシャリ / ブラームス ピアノ四重奏曲全集

2017-05-14 09:35:14 | クラシック音楽


タマーシュ・ヴァーシャリ / ブラームスピアノ四重奏曲全集

トーマス・ブランディス(ヴァイオリン)
ボルフラム・クリスト(ヴィオラ)
オトマール・ボルヴィッキー(チェロ)


CD12
・ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
・ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87
タマーシュ・ヴァーシャリ(ピアノ)
トマス・ブランディス(ヴァイオリン)
オトマール・ボルヴィツキー(チェロ)
CD13
・ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101
・ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.26
タマーシュ・ヴァーシャリ(ピアノ)
トマス・ブランディス(ヴァイオリン)
ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ)
オトマール・ボルヴィツキー(チェロ)
CD14
・ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25
・ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60
タマーシュ・ヴァーシャリ(ピアノ)
トマス・ブランディス(ヴァイオリン)
ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ)
オトマール・ボルヴィツキー(チェロ)



ブラームスのピアノ四重奏曲はブラームスのボックスに入っていた彼らの演奏を聴いて曲自体が気になり始め何度も聴いてるうちに好きになってしまった演奏です。
わざわざ一枚ものを購入してまで聴くようになったり他の演奏も聴き比べていますが今の所タマーシュ・ヴァーシャリの演奏が何の問題もなく聴きやすく十分な演奏だと思います。

こうして感想を書いていますがもっともっと聞き込める時間が欲しいですね。
良い演奏に出会って好きになる曲が増えることは幸せこの上ないです。

^~^♪
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ボロディン / ベートーヴェン ピアノトリオ全集

2017-05-09 12:13:23 | クラシック音楽


ボロディン トリオ
ベートーヴェン ピアノトリオ全集

リューバ・エドリナ
ロスティラス・ドゥビンスキー
ユーリ・トゥロフスキー

このトリオでよく聴いていたのがメンデルスゾーンのピアノトリオでそれこそことあるごとに聴いていました。その後トリオの曲を選ぶときは有名な演奏家が率いてるトリオの中ではアルトゥール・ルービンシュタインの室内楽は流石というレベルでしたが。
つい最近アレンスキーのトリオとチャイコフスキーのトリオをボロディンで聴いたところ引き込まれる何かを感じさせられました、続けてポチッと購入したベートーヴェンピアノトリオ全集のボロディン トリオですがかなり素晴らしい演奏です。

ベートーヴェンの音楽を目一杯ベートーヴェンとして表現し切ってるのではないでしょうかこれほどスッキリ表現できれば誰も文句は言えないと思います。

こうして聴いてるとボロディン トリオってお勧めの演奏家だと思います。

【ロスティラス・ドゥビンスキーのアンサンブルについての文献がありました】

カルテットの迷宮
http://string-quartet-labyrinth.blog.jp/

 ボロディン弦楽四重奏団のリーダーとして30年活躍したドゥビンスキーは、1981年から1997年に亡くなるまで米国のインディアナ大学で室内楽の教育と普及に尽力しました。雑誌「The Strad」1995年6月号に掲載されたインタビュー記事では、室内楽での5つのポイントを語っており、下記に公開されています。
http://www.thestrad.com/cpt-latests/5-views-on-ensemble-playing-by-borodin-quartet-violinist-rostislav-dubinsky/
わかりやすく参考になる記事なので、以下に翻訳します。

【アンサンブルする上での5つの視点】

1.個性について
 私がこれまで経験してきたのは、若い人たちが音楽への考え方や感じ方をとても画一的に教育されているということです。速いテンポを好みメトロノーム的に弾くよう教えられています。私の意見では、ソ連の社会主義リアリズムにとても似ていると思います。あるいは、近代的なスーパーマーケットのようだと言うこともできるでしょう。そこでは毎日同じ食べ物を買う。とても清潔で、とても健康的で、信じられないほど退屈だ。

2.テンポについて
 学生が初めて私のところにやってきてベートーヴェンの四重奏を弾くと、ほとんどの場合、楽章の最初から最後まで単調な1種類のテンポで弾き通します。私が学生に説明しようとするのは、室内楽は演劇のようなものだということです。そこには色んな登場人物がいて、それぞれ声も違えば、服装も違います。ソナタ形式のアレグロ楽章であれば、第1主題と第2主題はテンポが異なり、楽章に2種類の基本テンポがあると考えるべきなのです。それによって2種類のイメージが聴き手に示され、男性的なイメージと女性的なイメージと言ってもいいでしょう。音楽の中にはたくさんの葛藤があり、演劇や人生と似ています。1種類の単調なテンポで音色の変化も無いようでは、音楽が死んでしまいます。

3.音楽での民主主義について
  弦楽四重奏では民主主義のことを忘れましょう。私の信念では、ファーストバイオリンが自然とリーダーになるべきです。ファーストバイオリンは最初の合奏練習までに曲を学ばなければなりません。スコアに細かく書き込みすべきで、ボーイングだけではなく、時にはフィンガリングまでも。もちろんメンバー間で議論したり論争したりすることになるでしょうが、出発の時点から起こるわけではありません。考えるべきは、全ての楽器を1つのものとして鳴らすことです。それこそが弦楽四重奏で、16本の弦を張った1本の楽器であり、より大切なのは心を1つにすることです。
 最近の弦楽四重奏団で問題なのは、メンバーが独立した個人として対等な関係になっていることです。一人が何か言うと、他の一人が何か別の意見を言う。その結果、「わかった、わかった。メトロノームでチェックして、作曲家が書いている指示と比べよう。そのテンポに従って弾こう。」となります。多かれ少なかれそれで議論は収束しますが、深く掘り下げた個性的な演奏には決してならない。誤解しないで欲しいのですが、楽譜に書かれていることはとても重要です。しかし金科玉条ではない。弦楽四重奏団で民主主義が行き過ぎると、演奏が即物的になりすぎます。もちろん多くの音楽家が私の意見に反対することは確かでしょう。しかし私は別の音楽環境で育てられました。かつてのロシアには音楽の伝統があって、ソビエト体制ですら滅ぼすことができませんでした。

4.ダイナミクスについて
 私は学生に、ダイナミクスを強調しながらとてもゆっくり練習するよう指導します。ピアノはもっと小さくフォルテはもっと大きく強調し、本番で弾いているつもりで練習するのです。それから徐々に通常のテンポへ戻しつつ、ダイナミクスは強調したままにします。この練習法は素晴らしい結果をもたらします。私はこのやり方をスヴャストラフ・リヒテルから教えてもらいました。リヒテルとはピアノ五重奏でよく共演していました。リヒテルは「ピアノで弾こう、ただしフォルテで弾いているようにふるまおう。」と言っていたものです。これは、音にすべてを込めつつ音量はピアノに抑えるということです。私たちは演奏会の直前にこの練習法を実践しました。その後にステージに出ると、突然自分たちの響きがとても深くなったように感じられたものです。

5.コンクールについて
 最近、コンクールの準備をしている学生が私のところにやってきて、パガニーニのカプリース作品17を弾きました。難しいことで有名なオクターブユニゾンのある曲です。学生があまりに速く弾くため、私は音符を聞き取れないほどでした。速すぎるテンポは当然学生の技術にも少々影響を及ぼしていて、あまり清潔な演奏ではありませんでした。そこで私は学生に言いました。「どうしてそんなに速く弾くのか?この曲はもっと悪魔的であるべきだ。パガニーニの肖像画のように。この曲でパガニーニを描写すべきだ。」学生はにっこり笑うと言いました。「おわかりでしょうが、ドゥビンスキー先生、もしゆっくり弾いたら私はコンクールの一次予選で放り出されるでしょう。」

ダイナミクスについての所は大変参考になるというか
私はピアニッシモのところはフォルテッシモと同じぐらいの気持ちでとか
3小節でクレッシェンドした後1小節でデクレッシェンドする場合は3小節分と同じ気持ちでとか
テンポに関してはトータルでインテンポになるように
いわゆる人生プラスマイナスゼロになるように意図するようにしてたのを思い出します。
スビャトスラフ・リヒテルの演奏を聴いてて一曲一音残らず役割を決めていつでも同じように表現できるように練習するべきだと思ったりしたものです。

ボロディン トリオはお勧めだと思います
まだ購入してないトリオもポチッとしておきました

柿島秀吉
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