クラシック好きです

交通事故でC3.C4の四肢麻痺になって
障害者施設から在宅生活に戻れた日々の出来事

四肢麻痺障害者が独りで在宅介護生活を始めるための心構えと実際の出来事!

2015-09-19 13:40:13 | 脊髄損傷

四肢麻痺の障害者が自宅介護を始めるための心構えと実際あった出来事!

7年間の病院と施設生活よりシャバの空気が好きだった私は
事故の民事裁判が決着する前に施設を退所して築50年以上の自宅へ兄のバックアップで
帰ることになります。

事故当時健在だった両親もなくなり
私にとって気にかける身内がいない本当に四肢麻痺の独身男!
いかにも世の中に必要のないどうしようもない生き物です
死んでしまったほうが世の中に迷惑かけないで済む役に立たないやつですが!
その時点でも交通事故の民事裁判は控訴審状態!
この裁判ぐらいは終わらせてからくたばりたいところ!
2度と障害者施設は戻らない決意で小松陽光苑を喜んで退所!

久しぶりに自宅に着くと
近所のおじちゃんがものすごく喜んでくれたのは印象に残っていますが
近所のおばちゃんは遠い目で眺めている人が多いし
勇気を持って近づいて訪ねてきたのは

「頭は大丈夫か?」
「わてのこと覚えているか?」
事故で頭を打っておかしくなったという噂が流れているのは笑えた!
近所歩くとおばちゃん達が好奇心で眺めてくるのはきっと

(あの兄ちゃんばいくなんかのっとったさけあんなんなってしもて!)
そう心の中でわめいてるのが聞こえてきたり

この時点で私が生きていくための必要経費は兄の援助があったので決心がついたものの
全くバリアフリーでない自宅を改築しつつ訪問介護やら訪問浴やらを
ケアマネージャーさんと相談しつつ
24時間私の周りに介助して頂ける介助者を確保しつつ(経費がかかる)
最低の環境だった障害者施設よりははるかにましな生活が送れるようになります
訪問看護や訪問浴に訪問介護は施設と同等以上のサービスを行政が提供していただけるし
バリアフリー化は簡易なもので当面済ますことに

ただし三年済めばバリアフリー化はお風呂が使えないだけで
50年以上経った建物の隙間風さえ対処出来ればその後も問題なく
生活できるレベルまで来ていました!

裁判が終わるまで在宅始めて1年ほどかかりましたが
かかった人件費引いたら1年の生活費は500万程度
その中に食費や光熱費も入っているので400万もあれば自宅のバリアフリーは
出来ちゃうというだろうということがわかる
ただし私の場合玄関につけるスロープは結局工事用リフターの設置まで
いろいろ無駄な経費もかかってることを考えれば

多く見積もってもバリアフリー改築には300万以内で必要最低限は可能だと思います
その後現在使っている重度訪問介護サービスを24時間で使えれば(経費がかからない)
贅沢しなければ年金だけでも十分一人生活が可能だということが見えてきました!

経済的に問題ないが在宅生活に向け
家族に迷惑かけたくないという悲しい課題をどう処理するかですが
愛情次第全てが解決になることでしょう!

介護自体を大変そうだと考える程度の身内の愛情なら
その程度だと思って地獄の障害者施設生活をおくって
亡くなるのを決意する障害者が一人増えることでしょう!

^~^♪
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする